« 2011年8月 | メイン | 2011年10月 »

2011年9月

2011.09.30

地紋デザインの作成に至る

デザインをしてる時に 飾り罫の次に必要な素材は

背景に使う地紋のデザイン 

小さい模様からイラストの入ったものまで多種多様で

地紋を使って表現している媒体には

よく見かける新聞のタイトル文字の下に使うのが一般的

文字ばかりだと読みづらく 変化をもたらして読み易い様に

工夫されたのが シンプルで細かい連続模様の地紋

他にパッケージやラベルデザインのイメージに用いたり

カタログやパンフレット等のホワイトスペースの

バランスをとるポイントだったり

漫画のイラスト線画以外の背景効果に

奥行きを出す為や服装の模様に使われたり…

ここにも と気が付きにくい箇所にも地紋がある

デザインカンプを手書きで仕上げていた頃

地紋を用いて表現するデザインはとても難しかった

シルクスクリーンを使えるのは価格のとれる仕事の時で

ポスターカラーと面相筆で細かく描いたり

地紋が出来そうな素材を用いて 作ったりして

スタンプの様に押したり 何らかの工夫で表現していた

他の人たちは どの様に工夫してたのだろう?

他所のデザインカンプで 地紋を用いたのを見た事がない

版下には 主に写植で作られたものを用いていた

写植の見本帳を見て デザインにあう地紋を選び

地紋番号と級数ポイントを級数表で計り

スペースの大きさを指定して依頼する

あまり大きいと その分価格が掛かるので

大きなスペースは スクリーントーンを切り貼りして使うか

デザインスコープで 紙焼きして作り置きしたのを使っていた


デザインスコープの話
『デザインスコープは駆け抜けて行った』

パソコンで作業するようになり DTPで使う地紋が無かった

少しは素材集にあったと思うが デザインに合うのが無い

そこで 自分が作る他に 選択肢はない

布のパータンや加工された素材よりヒントを得たり 

昔の本から使えそうなパーツを組み合わせて

地紋デザインを創作していった

こんなのも地紋になる あれも地紋に それもと…

パーツを見ると 何もかも地紋の作成に繋げてしまい

毎日生活する中で 見るものすべて地紋に見えてくる

あれやこれやと 色々工夫して作っていた地紋が

どんどん溢れて いまや地紋も垣根を越えた

今日の一枚(これもパターンタイル)


H23930_2


http://www.e-digigra.com/DG25Web/DG25IND_IN.html

2011.09.29

送信ボタンにドキドキ

契約したり 申請したり 登録する時は

書類に記入して押印し提出するのが 一般的だった

今 注文書も 請求書も 納期の確認も FAXやパソコンで処理し

大事な用件にも営業マンの訪問や郵便を使わなくなってきた

連絡はメールになり アドレスが割り当てられ 

始終メールが届いてるかチェックが必要になる

うっかりチェックし忘れると えらい事になる

メールの返信が届いてない事もあり

仕事がつまづいて 1日分の遅れが出てくる

『申し訳ありません 以後気をつけます』

何度 謝った事か 実際に頭をさげてはいないが

気持ち的には萎縮し パソコンに振り回される日々だ

しっかりと 確認しながら行動している時はまだ良いが

慣れて来たときが一番怖い 気がつかないうちに

そうなっていると思い込み 見落とし失敗する

初めに契約した時 発生するパスワードもID番号もアドレスも

若いときなら 『大事な事は全て頭の中よ』 

覚えていたと自負できるが 種類も沢山ありすぎて

今はメモを用意して 書き込んだものを

パソコン内にも パソコン前にも貼っておく

そうしないとメモ帳だってどこにしまったか

捜さなくてはならない羽目になる

すべてに於いて パソコン内に関わる事ではあるが

やることが多すぎる 覚えることが多すぎる

うっかりも 多くならない様に気をつけるが

度々 問い合わせが続くと 心臓が痛くなり

送信ボタンが押せなくなる 

これでいいのか 間違いはないのか

日付よし! 価格よし! 注文内容よし!

メール先よし! ID番号パスワードよし! 

いくぞ〜 それ〜 送信〜 クリック!

送ったぞ ちゃんとボタンのクリック出来たんかな?

もう一度 クリック! と 

2度送信してしまう バカ〜ぁ

今日の一枚(一粒で2度美味しいなら良いのだけど)


H23929


http://www.e-digigra.com/DG27_28_IN.html

2011.09.28

間取り図に夢をのせて

バブルの頃は 仕事の内容に不動産のものも多くあり

マンションや一戸建ての建物の

カタログやパンフレット 折込チラシも手掛けた

その中に 必然と言って良いぐらい建物の図面がある

基本的に建物の外観のパースや間取り図は 

それを専門の仕事としていた人が描く

外観パースは正面からの一枚でいいが 

間取り図の場合 新築マンションは種類も多く

一戸建ては 2階3階立でも増えてきて

また チラシの場合は物件も沢山掲載するので

トレースする数も多くなる ひとつ受ける仕事でも様々である

デザインの仕事を受ける時 営業マンがパースも間取り図も

仕上がりを持って来るので デザインと版下を受けていたが

段々と費用がかかるので 外注はパースのみで 

間取り図をトレースする羽目になった

間取り図が上手くトレースする事が出来なければ

外注のままで済んだのだろうが…

ある日 間取り図を50戸とか100戸という仕事が入り

『どうするの?』

安く 早く 上手く出来てしまう牛丼屋のように

手早く やってしまうことになる

いつの間にか 間取り図だけの仕事も受けていた

早くするコツは 流し台 トイレ ドア等の決まった形は 

下じきのような塩化ビニールを切り抜き加工して作っていた

同じ形なので トレースするのも同じ大きさにして作業する

ドアや壁等はちいさい烏口コンパスをもっと加工し

サッシ扉などの2重扉は烏口コンパスを分解して

細い線が書けるようにした

あとは壁の中を墨入れしたり 紙焼きした文字を

貼り込んで仕上げする 

墨がはみ出たところは 

トレース紙のインクの乗っている部分をデザインナイフで削るか

ポスターカラーのホワイトを入れて修正する 

しかし 修正が入らぬようにするところに達成感がある

現在は パソコンで作業するので 

建物内の設備種類が多くなっても 一度作成したパーツを 

簡単にコピー&ペーストで仕上げてしまう

同じ間取り図でも 作業工程がまるで違ってきた

ああ何回 間取り図をトレースして叶わぬ夢を見たのだろうか

今でも 間取り図をみると

創造力が膨らみ 生活設計を立ててしまう

今日の一枚(間取り図で夢を)


H23928


http://www.e-digigra.com/DIGI3_IN.html

2011.09.27

運転免許は生活に必需

免許をとって 30年は経っている

社会人になったら絶対に免許をとろうと

思っていたが いざ働き始めると仲々時間がとれない

タイミングよく次の会社に移る前に時間ができ

今だという時に 自動車学校に通った

次の段階にスムーズに進めなかったり

仮免を落ちて 気分が落ち込むが 

『歳相応にお金はかかる』という話を小耳にして

すぐに受からなくても 1年後には

笑って運転しているだろうと…自分を元気づけた 

今更テストを受けるなんてと

とても辛い気持ちと緊張感を味わったが

終わってしまうと 何も無かった様に爽快だ

免許をとって車に乗ると本当に便利で

今までの自分の行動が広がっていくのが分かる

仕事をしている為 子供が出来て 保育園の送迎から 

1週間分の大量の買い出しも

正月お盆の恒例 200キロの帰省移動も

家族旅行に荷物もお土産も気にすることなく

急な病気に救急車でなく病院に向かうのも

仕事先に納品する事も

生活する上で とても役に立った

『時は金なり』というが 車で動くと

沢山やる事が出来て 一日が終わる

そして 運転してると

その人の性格が分かってしまうと言うが

本当にそのとおりで 

私の場合 少しでも短時間でというのが頭にあり

スピード違反も 右折禁止も 駐車禁止も 

そんな理由で数回注意され 違反切符をいただいた

免許取り立ての若かりし頃のこと…である

今は観念して というより

相方がアラフォ過ぎてハンドルを握るようになり

助手席で大人しく? カーナビを担当している

運転交代用に ゴールド免許を持って…

今日の一枚(目的地まで安全に)

H23927_2


http://www.e-digigra.com/title_page/KIRIE_paper.html

2011.09.26

ある出来事を確認しに

図書館に行った時のお話

中央図書館に行った折には 調べたい事がひとつあった

広島市立中央図書館には 他の図書館と違い

広島の歴史の詳しく出ている本が沢山ある

是非一度行って確かめて見たかった事

自分の思い出の中のある出来事が本当にあった事なのか

ずーと勘違いしていたのか どうなのか

今となっては どってことない事なのだけど

何となく気になっていた…

その出来事が記されてあるのか 

無いのかなど分からないし 

それがどんな本かも知らないが

とにかく行く機会があり 時間をかけて探した

そのある出来事とは 小学生の頃

学校の前を下水管工事だと思うが

道路の真ん中に大きな穴が掘ってあった

それを子供は何でも興味を持つもので

放課後みんなで穴をのぞいたり 入ってみたりした

その時 一人が貝殻を見つけた

地層のある穴で 途中の断層に沢山の貝殻があった

それが貝塚というのを後から知ることになるが

担任の先生でなく 社会の得意な先生に伝えに行った

小学生の頃はこの先生が 社会の教科を教えていて

特に歴史が得意だったのか 話が面白く勉強に興味がもてたが

その社会の先生の顔も覚えていないし その出来事自体

おぼろげに覚えている事が夢なのか どうなのか…

小学生だった時期の広島の歴史を調べていると

随分昔から広島は 栄えていたのだなと分かる

今も広島のいたる所から住居跡だとか 発見されて

歴史が少しづつ分かって来ているのは

今でも子供心にはたまらない出来事だと思う

やっとこさ分厚い本の中から あの出来事が記してある

2〜3行に出会う おぼろげに覚えていた事が

本当にあった出来事であった 嬉しくなった

小学校のある場所で 大昔人々は貝を食べて殻を捨てていた

貝塚があの場所にあった事が本当だった

先生は自分の手柄にするでなく

小学生が見つけた貝塚だと 届けていたのだ

その文面で先生は その後もきっと子供たちに

社会や歴史の魅力を教えていったのだと分かる

なんだか心が軽くなりホッとした

これで私の中の もやもやがひとつ消えた

今日の一枚(大昔から人々は貝が好き)

H23926


http://www.e-digigra.com/title_page/NEOKIRIE_index.html