地紋デザインの作成に至る
デザインをしてる時に 飾り罫の次に必要な素材は
背景に使う地紋のデザイン
小さい模様からイラストの入ったものまで多種多様で
地紋を使って表現している媒体には
よく見かける新聞のタイトル文字の下に使うのが一般的
文字ばかりだと読みづらく 変化をもたらして読み易い様に
工夫されたのが シンプルで細かい連続模様の地紋
他にパッケージやラベルデザインのイメージに用いたり
カタログやパンフレット等のホワイトスペースの
バランスをとるポイントだったり
漫画のイラスト線画以外の背景効果に
奥行きを出す為や服装の模様に使われたり…
ここにも と気が付きにくい箇所にも地紋がある
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デザインカンプを手書きで仕上げていた頃
地紋を用いて表現するデザインはとても難しかった
シルクスクリーンを使えるのは価格のとれる仕事の時で
ポスターカラーと面相筆で細かく描いたり
地紋が出来そうな素材を用いて 作ったりして
スタンプの様に押したり 何らかの工夫で表現していた
他の人たちは どの様に工夫してたのだろう?
他所のデザインカンプで 地紋を用いたのを見た事がない
版下には 主に写植で作られたものを用いていた
写植の見本帳を見て デザインにあう地紋を選び
地紋番号と級数ポイントを級数表で計り
スペースの大きさを指定して依頼する
あまり大きいと その分価格が掛かるので
大きなスペースは スクリーントーンを切り貼りして使うか
デザインスコープで 紙焼きして作り置きしたのを使っていた
デザインスコープの話
『デザインスコープは駆け抜けて行った』
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パソコンで作業するようになり DTPで使う地紋が無かった
少しは素材集にあったと思うが デザインに合うのが無い
そこで 自分が作る他に 選択肢はない
布のパータンや加工された素材よりヒントを得たり
昔の本から使えそうなパーツを組み合わせて
地紋デザインを創作していった
こんなのも地紋になる あれも地紋に それもと…
パーツを見ると 何もかも地紋の作成に繋げてしまい
毎日生活する中で 見るものすべて地紋に見えてくる
あれやこれやと 色々工夫して作っていた地紋が
どんどん溢れて いまや地紋も垣根を越えた
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今日の一枚(これもパターンタイル)