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2011年12月

2011.12.10

お豆腐の包装のデザイン

お豆腐を入れる容器のフタのデザインを

受けたことがある

木綿とか絹とか表示してる部分のフタのこと

お豆腐のデザインといっても

一般の人から見ると

そんなに大したことではないが

それでもデザインされたものは

長いこと使われていたから 消費者に飽きられることなく

また 売上が落ちること無かったから 

使われてたのだと思う

デザインが変わることで

中身が同じでも 容器が同じでも

売上は極端に変わり 反応は違うものだ

次のデザインに変わるまで

多くの消費者の手に渡っている

スーパーなどで自分達のしたデザインが

目に入ると その豆腐しか買わない

他所のよりも良いデザインをしてるという

自負があり そのお豆腐にまで愛着がわき

ひいき目で よく食卓に上がる

そして 不思議と美味しく感じる

そんな小さな食品のパッケージの

デザインもバカに出来ない

ふりかけも 佃煮も 納豆も うどんもそばの袋も

購入した後 パッケージはポイ捨てされるのだが

手に取ってもらうまでが 私たちの仕事

消費者がパッケージを選んで 

味を長いこと好んでもらえれば

自然とその商品はロングセラーの道へ

デザインが商品をアピールし 商品の味が後押しし 

業者はいつも中身には 心底工夫し努力をしているが

最近の消費者は 新しもの好きで…

今日の一枚(寒い冬は 湯豆腐で暖まろ)
  
  ポン酢とごま油と一味唐辛子で

H231210


http://www.e-digigra.com/title_page/dg1_in.html

2011.12.09

色をつくる話

昔は デザインカンプをする時に

主にポスターカラーで塗っていた

ターナーとホルベインの2種類あり

作業に適しているのは 主にターナーの容器が主流

大体使用する色は 特色で4色くらい

多色必要の時もあるが 特色だから色数分ほどコストが掛かる

2タイプの色見本帳があり TOYOとDIC どちらも使っていた

見本帳から選んだ色チップを手本に

ポスターカラーで色を調合する

まず基本となる色のポスターカラーを

パレットナイフで絵皿に少し取り出し

それから徐々に何色を混ぜれば良いのか見極め

少しづつ色を取り出しては 練り合わせ調合する

これが デザインを初めた頃は

いつも大量に作ってしまい失敗する

色を調合すると一言でいうが

混ぜて作って近い感じと思っても

まずは 乾かさなくてはいけない

乾かして色見本と比べないと意味が無い

乾かし筆で塗ったケント紙の上に色チップを置いて見る

ちがう 違う 微妙にちがう

あと少し何色のポスターカラーを入れればいいのか

これかな と思って足してると どんどん量が増えて

こんなに どこに塗るの? という感じになる

ポスターカラーを使う作業がなくなる頃には

どんな色も 使用する量くらいの調合で

ピタリと作ることが出来てたのに…

今は必要ない 私の取り柄の技ひとつ

今日の一枚(きれいな青色調合は難しい)


H231206


http://www.e-digigra.com/catalog_page/cata_DG06.html

2011.12.08

デザインの受注から納品まで-6

受注から制作、納品まで書いたあと
アナログ時代のものなので最近の
デザイン関係の事務所は
どうなんだろうか考えてしまった

他のデザイナーさんとの付き合いも無いので
最近のデザイナーの仕事の状況もあまり
把握していない、
特に今は経済が良くないので、
大変だろうな~と思う、
景気が悪くなって一番に縮小なるのが
販促費なのだから・・・

私達の
素材集の売り上げもきりもみ急降下状態、
デザイナーさんも昔のように
利用してくれないなー

ところで本格的にDTPデータ入稿になったのは
いつごろの事だろうか、
※DTP(DeskTop Publishing)=デスクトップ パブリッシング
最近は便利で、インターネットで
すぐ調べる事ができます。

初期の頃はMacだ!DTPだ!と
デザイナーのひとつのステイタスというか
まだMac入れてないの?という
会話がデザイナー同士で交わされていました。

あれからおおよそ20年以上は経つのだろうか、
何台ものMacを替え、
DTP用ソフト、3Dソフト購入し、
2年周期ぐらいにアップグレード
随分と会社の経費を使ったものです

ところで、素材集の収録イラストで
このキャラクタ誰かににているよね
と言う事があります
その1カット
タレントの柳原加奈子さん似のカット

Kanako


Oneill02_samp425202


DIGIGRA PICTURE28 ワン'sポップイラスト★ライフ収録イラスト
紹介:ワン'sポップイラストは動きをスナップした個性的POP系のイラストです。
2頭身人物の色々な表情、動きがあってかわいいですよ!!
とても使いやすいイラストです。
上の集合は一体ずつ組み合わせたものです。

http://www.e-digigra.com/DG27_28_IN.html

2011.12.07

デザインの受注から納品まで-5

●クライアントの文字校正

●版下修正

●クライアントの再校正

●入稿の色指定
※カラー製版をするための色の指示。
LAST-SALEという文字を濃いオレンジにする場合は、
Y100%(イエロー)+M80%(マゼンダ)
レモンはY100%、ビワはY100%+M50%
オレンジはY100%+M70%という様に
色見本帳を参考に色の濃度を%指定します。
▼これがカラーチャート
私がデジタル用に作成したものです。
レモンの100%はY列左の一番上

Colorchart

http://www.e-digigra.com/catalog_page/cata_DG11.html#


日の丸の赤を印刷する時は
M100%最下行(マゼンダ)刷った上に
Y(イエロー)列一番左を刷ります。
※印刷は一般的には
ブラック→シアン→マゼンタ→イエローの順番で印刷します。
※印刷は三原色+黒
(私達は通称、三原色+黒をキイ、アカ、アイ、スミといいます)
※印刷は減色混合と言って、マゼンダインクから
ドット集合で薄くしてゆく方式です。
このカラーの重ね合わせでフルカラーを
表現しています。

●版下の納品
(ここで預かった資料原稿と版下をクライアントに届けて
制作受注分の仕事は終了)

●製版

●印刷色校正(事務所に色校が届くのでチェック)

●印刷会社へ戻し→再色校正→最終チェックここでやっと
受注責任分の完全終了。
という次第です。

徐々にデザイン講座みたいになってきました。
昔、デザイン専門学校の講師を経験しました。

★Vol.3だったか
横断歩道の看板の子供のまつげの話、
これがそのPhです。
きっちり目メイクしています。

Kanban

2011.12.06

デザインの受注から制作-4

一昨日の続きですが
(DTPシステム移行以前の内容)

制作からカンプ、入稿までを簡単に書きます。
●ラフデザインが通ると
※ラフデザイン
鉛筆で大まかなイメージとタイトル文字の
レタリング等を書いてレイアウトします。

●カラーカンプを制作、
※ラフデザインをもう一度マーカー等で
カラーに仕上げた完成品に近いもの。
※パッケージの場合は製品の形態にしたもの。

●クライアントの元へ届けます。

●数日後、修正内容を指定されて再カンプ、または
版下校正でのチェック。
※版下:オフセット印刷用の製版フイルムを作る元の紙原稿(入稿用)

●写植指定(写植屋さんに発注)
※写植:写真用紙に文字を投射印字させたもの。
写植アップ

●版下作成作業
※B4オーバーサイズのアイボリー紙
バーゲンセール等の文字等を貼ったり、
烏口というもので黒の製図用インクで線を
引く作業。

★参考:ちなみに現在は、これが入稿用▼
デザイン内容は
Digigra Picture EP1パッケージラベル

Seisaku


http://www.e-digigra.com/EP_Webdata/EP1_2.html