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2011年9月

2011.09.10

固定概念に振り回されない

デザインの仕事を仕始めて デザインとは何ぞよ 

デザインという言葉だけでは よく分からない

デザインをする といっても

基本がよく分からないので ノウハウの本を読み

定型デザインから入って きちんとしているデザイン表現をする

レイアウト見本や書体の使い方 形のあり方 色の組み合わせ 

描写方法 コピー表現 など 実用例もあり…

 『こういう場合は こんな風に表現する

  そこは こんなレイアウトにすると良い

  このデザインは この色使いがベストである』

まじめにそれらを覚えて 仕事に生かしていく

しっかりと固定概念に はまっている

学校で習う勉強には 基本的に100点満点の採点があり

先生の教える通り 教科書に書いてあるように

まじめに頭に入れれば 自ずと点数に比例する

努力も勤勉も何もかも 固定概念の中で培われる

数学には 基本から応用へと考えを導いているが 

デザイン力はその枠から はみ出ている

人と同じ事をしてても目立たない 面白くない

どこにでもあるようなデザインをしていても

仕事は出来るが 先に進まないから先は見えている 

デザインの基本はあっても 一般の常識や形にこだわらない

そこから打破しないとならない時がある

日常的に必然とあるものを 異なる観点から見直す

違う人の立場に立って考えてみる 想像してみる 体験してみる 

老若男女 外国人 原始人 未来人 異星人 

動物植物の立場って『どんなもんじゃろう』などと

時に滑稽に思ったり 会話をかわしたり… 

創造力を張り巡らして アイデアをひねり出す

固定概念から外れたと思われる 物の見方は楽しい

創造力が 子供の様に膨らんでくる

たくさんの引き出しを持っていると 仕事もしやすい

固定概念をはずしたデザイナーは

風変わりと呼ばれることが多い 所以である

今日の一枚(揃ってない?)


H23910


http://www.e-digigra.com/DG17_18Web/DG18IND_IN.html

2011.09.09

スクラップブックを使って

私がデザイナーを目指した 時代は 

グラフィックという言葉も 

あまり知らなくて 浸透していなかった
 
デザインといえば 思い浮かぶのは 

建築 インテリア 服飾 宝石などの装飾くらい

私自身もデザインに関わる仕事が出来ればと

安易に考えていたから 足を踏み入れてのちに 勉強した
 
物珍しく どんな仕事しているのか知らないし

しかも 社会での地位も低かったように思う

ほんの一握りの 有名デザイナーは都会にいたけれど… 

給料も低く 諸手当はなく ボーナスもない

年金や健康保険・労災は もちろん自己責任

それでも この仕事に就ける事が嬉しかった


デザイン事務所に 就職出来たのはいいが

そこに机と製図板と椅子と 取り敢えずのポスターカラーのみ

デザインの資料も本も ほとんど無い どうするの?

デザインの仕事をするといっても 誰も教えてはくれない 

所詮 自分の中から出てくるアイデアや資料と

知識・技術がなければ 先に進めない 

仕事を受けてから 徐々に力をつけていく

大学に行っても 専門学校に行っても

すぐに戦力として 役には立たないのだ

今はパソコンの知識があれば まずはオペレーターとして

足を踏み入れる一歩に なるかも知れないが…

・ 

自分で買ったり 随分資料集めをした

本屋に行っても それらしい本も見当たらず… 

新聞・雑誌・チラシ・パッケージ・包装紙・ラベルから

マッチ箱にコースターまでも 印刷物だけでなく 

出向く所 イベント先 旅行先のパンフレットも

直接すぐに必要でないものまで 頂く癖がついた

興味がある振りをして これも勉強なんだと言い聞かせ

スクラップブックに貼っていく どんどん貼る 

色の組み合わせの良いページがあれば 一部だけ切り取る

書体の面白い形のものは ロゴタイプの手本にする

様々なイベント会場に行っては 見て感じて体験する

頭の中はいつも デザインを考える事でいっぱい一杯

好きな事を仕事に出来て いいじゃない と言われるが

見えない所で苦労しているのよ

所詮 デザイナーといっても 

生活に密着した 水先案内人なのですが 
 

今日の一枚(整理するのも大変)

H23909

http://www.e-digigra.com/DIGI3_IN.html

2011.09.08

ロットリングは 引き出しで眠る

随分と 引き出しの中を整理してない

仕事がパソコンに 少しづつ移行してから 

引き出しを開く 回数が減ってきた

段々と 机の上に置いてある文具で足りてきている

あなろぐ仕事の時は しっかりと自分用の引き出しを

いくつか確保して 七つ用具が並べられていた

必要に応じて 取り出して使う

クロッキー帳と芯ホルダー 削芯器 消しゴム

というときは しっかりとアイデアを練っている時

絵皿 梅皿 丸筆 平筆 ポスターカラー パネル板

ポスターを描いているか 包装紙のデザインの時もあった

レタリングを書いてる時や 細い罫を引いてる時は

ガラス棒 溝引き差し 面相筆 インク 烏口

版下や製図のような 精密な細かい部分は

定規類とロットリングにお任せ

通称で ロットリングと読んでいたが

ロットリングとはドイツのメーカー名で

筆記具の種類があったと思う 

外国製のものが そんなに持てる時代でもなく

必要な製図道具のみ 精巧な外国製のものを手に入れいた

何しろ デザインを始めた時点で 道具を揃えるので

一番お金が掛かる 後は追々揃えることにして…

『0.1mmの線』というブログタイトルに出てくる烏口と闘った後に

均一線を長く引く事の出来る 生産性のある道具にと

この時に ロットリングが登場してくる 

今では 外国製はそこまで高価な印象はないが

あの頃は 高くて当たり前の貨幣価値であり

ロットリングは 1本3,000円していた

線を描く太さが0.1mmとか 0.13mmとかあり

口金の部分を交換できるのだがこれも同じ位高い

使わないでいると インクがすぐ詰まるので

使う時にトントンと 手首を振る 

ロットリングをしっかり 振っていると

中からコトコトと音がして 詰まっていないのが分かる  

クリーニング用のペン立てに入れておき

インクが詰まらない様に意識して 大事に扱う    

机の上には製図板が乗っているので 鉛筆のように転がり易い

うっかり落しでもすると 細いペン先が  

簡単にまがってしまう  ……である

休日にも関わらず よく事務所で仕事をしていた

ある日 幼子が背中をむけて静かに一人遊び…

『お利口じゃね 何してるの?』

『お絵描きしてるの』

背後から見ると トレイの中のロットリング

ペン先が折れていた 何本も挑戦した後が 無念…

目の前 真っ暗 汗たら〜り 

今日の一枚(お絵描きはクレヨンでね)

H23908


http://www.e-digigra.com/EP_Webdata/EP5_6.html

2011.09.05

食後にはデザートを

食事をしっかりとっても 

後で何かしら 食べたくなる

お菓子類など 甘い物が食べたい

しかし 家に買い置きがないと

無性に 食べたくなる

今はコンビニなど どこでも近くに

お店や自動販売機があり 出掛ければ手に入る

簡単に 望みを叶えてくれる便利な世の中

小さな望みではあるけれど …

食後でも ムシャムシャと 別腹である

最近は 

買いに出掛けるのが 面倒になってきた

出掛けて買ってまで 食べたくはない

が やはり何かしら 食べたい

食後の満足感が 少し足りない

冷蔵庫内に 相方の昼食用の

ヨーグルトがあった それを食べる

健康の為には 随分良い物を食していたのね

それからというもの 徐々に食後のデザートも

料理と一緒に こしらえるようになる

ヨーグルトの上に 手作りのイチゴジャムを

トローリかけて 食べてみる いける…

バナナ グレープフルーツ りんご

カステラ アイスクリーム 抹茶 

寒天 小豆 干しぶどう コーヒーゼリー

デザートになる材料 色んなパーツを用意して

冷蔵庫内に タッパーが出番を待っている

その日のデザートの組み合わせは 相方の仕事

今日も 食後にデザートがついている 

後は このデザートに合う 器を創ろう

いつからか 以前のように

お菓子を買わなくなり 食べなくなった

健康的で とても良い生活をしている

今日の一枚(フルーツパフェはお店で)

H23905


http://www.e-digigra.com/catalog_page/cata_DG16.html

2011.09.04

人の身になって考える

よくする会話の中で その辛さ よく分かるよ 辛いでしょ 分かる 分かる と 言っても 本当の辛さは理解してない 自分が同じ立場にならないと 分かった事にはならない と最近思った 分かったつもりで 分かってない 同じ立場に立って 初めて分かる 痛みに於いては 本当にそうだ ・ お医者さんに 看てもらい 病気を診断して怪我を直してもらうのだけど どの程度 そういう気持ちがあるのだろう 痛い 苦しい 辛い 心まで折れそうだ と そう言うようなことを どれだけ分かっているのか 机上の空論ではないけれど  身体の構造や 傷口の縫合 病気の程度は いくつかの事例を 実践していくに従い  実力もつくと思うけど(失敗もこなして) 痛みは体験しないと理解出来ないのでは… そこで  痛みを緩和する為に おまじないの言葉がある? ・ 3月の東北震災を受けられた方々の思いは 到底 『分かる』のレベルではない 家族も家も仕事もすべて 一瞬にして何もかも失う 夢であれば覚めて欲しい 先が見えない辛さ 生きてるのさえ 無に感じ 辛くなるだろう 私には想像だけで 分からない 何も出来ない ただ その辛さは同じ地域でしか 分からない 同じ痛みを伴なった人々で 助け合うしかない なるべく 散り散りにならないで 立ち直って欲しい ・ 時を同じくして 手首を骨折した 痛いの何の 病院嫌いでも渋々行かざる得ない 痛さ どんどん腫れていき 初めての体験で気分が悪くなった これから先の生活のこと 考えると暗くなる 一人でお風呂にも 食事も出来ない辛さ痛さ 寝る時もギブスのままで 身動き出来ない ただ 震災された人の事を思い 『何だこれぐらい まだまだ辛いうちには入らない』と 頑張れた 気持ちで乗り超えられる 痛さもある ・ ・ 今日の一枚(傷は治る) H23904 http://www.e-digigra.com/DG27_28_IN.html