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2011.09.09

スクラップブックを使って

私がデザイナーを目指した 時代は 

グラフィックという言葉も 

あまり知らなくて 浸透していなかった
 
デザインといえば 思い浮かぶのは 

建築 インテリア 服飾 宝石などの装飾くらい

私自身もデザインに関わる仕事が出来ればと

安易に考えていたから 足を踏み入れてのちに 勉強した
 
物珍しく どんな仕事しているのか知らないし

しかも 社会での地位も低かったように思う

ほんの一握りの 有名デザイナーは都会にいたけれど… 

給料も低く 諸手当はなく ボーナスもない

年金や健康保険・労災は もちろん自己責任

それでも この仕事に就ける事が嬉しかった


デザイン事務所に 就職出来たのはいいが

そこに机と製図板と椅子と 取り敢えずのポスターカラーのみ

デザインの資料も本も ほとんど無い どうするの?

デザインの仕事をするといっても 誰も教えてはくれない 

所詮 自分の中から出てくるアイデアや資料と

知識・技術がなければ 先に進めない 

仕事を受けてから 徐々に力をつけていく

大学に行っても 専門学校に行っても

すぐに戦力として 役には立たないのだ

今はパソコンの知識があれば まずはオペレーターとして

足を踏み入れる一歩に なるかも知れないが…

・ 

自分で買ったり 随分資料集めをした

本屋に行っても それらしい本も見当たらず… 

新聞・雑誌・チラシ・パッケージ・包装紙・ラベルから

マッチ箱にコースターまでも 印刷物だけでなく 

出向く所 イベント先 旅行先のパンフレットも

直接すぐに必要でないものまで 頂く癖がついた

興味がある振りをして これも勉強なんだと言い聞かせ

スクラップブックに貼っていく どんどん貼る 

色の組み合わせの良いページがあれば 一部だけ切り取る

書体の面白い形のものは ロゴタイプの手本にする

様々なイベント会場に行っては 見て感じて体験する

頭の中はいつも デザインを考える事でいっぱい一杯

好きな事を仕事に出来て いいじゃない と言われるが

見えない所で苦労しているのよ

所詮 デザイナーといっても 

生活に密着した 水先案内人なのですが 
 

今日の一枚(整理するのも大変)

H23909

http://www.e-digigra.com/DIGI3_IN.html