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2011年8月

2011.08.11

0.1mmの線

パソコンで図面や図解を 作成するにあたり

便利なひとつに ミリ単位の線をひけること

簡単に 線設定を指定すれば 瞬時に表現する

直線・曲線 誰でも作成できる

デジタルは人を選ばない

ある程度パソコンの知識と 

マウスかペンタブレットで ベジェ曲線が使えれば

与えられた仕事は 入社何年あまり関係ない

デザイナーでなく オペレーターの仕事

パソコンのないズッーと前の時代は

0.1mmの線を引くのに 本人の努力がものをいう

烏口(からすぐち)という製図器で 

名前のとおり カラスの口に似ていて

口の中に インクを1〜2滴 入れる

口の上にネジがついていて 幅を調節する

一回で思う幅の線が引けないので

試し引きを何度かして ネジをうまく合わせる

一気に 息を止めて線を引く

途中で話かけられたら 手元がゆるむので

その間 何があっても線引きが終わるまで 待つ

同じ線を同じ幅で何度も引く楽譜や 方眼紙など

1メートル以上の長い線を版下に引く

今で言う 職人技といってもいい

使いすぎると 綺麗な線が引けないので

砥石で磨く これも技がいる

錆びるといけないので丁寧に扱う

線引きは誰でも簡単に出来ない 

訓練の賜物で 時間もかかる 

器用でない人や集中力のない人には出来ない

自分でうまく出来たと思っても

方眼紙の縦横 よくみるとモアレが起きている

微妙に幅がずれている 一発でボツ

時間を また前に戻さないといけない

あなろぐの仕事は人より努力していたら

歴然と差が出て 仕事でそれが見えてた

自分への 自身にもつながっていた

烏口からペリカンペン・ロットリングよりパソコンへ

いま 0.1mmは私が引かなくても…

今日の一枚


H23811


http://www.e-digigra.com/DG11CA_M.html

2011.08.10

デザインのちいさい絆

子供が小さい時期は

働くお母さんは どこも同じだと思うが

デザイナーという仕事をやっていると

目がかけれない 世話が充分に行き届かない

寂しい思いをさせる事が 多く

仕事の時間に余裕がなく 

いつも頭の中がいっぱいなのに

更に 自宅にいて家事などをしても

『ちょっと待っててね』と

待たす事が とても多い

子供が病気になると 右往左往して

どこかに預かれる所はないか

心の中では 仕事さえ休めたら

充分に一緒に居てやれるのに 

親としてダメだな と呵責の念にかられる

そういうことで せめて親らしくありたいと

子供のイベントにはすべて参加する

忙しい納期のある仕事をかいくぐって

沢山の人に迷惑をかけて 感謝して拝んだ

バタバタとした子供時代を

親としても 過ごしてしまった

走馬灯のようである

しかし 良い事もあった

親のした小さいデザインが

学校給食で出されていた

ご飯に添えられる毎回イラストの異なる佃煮の袋 

これだけで 子供は嬉しさを表して

親がそばにいると思ってくれた

というか 喜ぶ子供をみて

親の方が嬉しかったのが本心

・ 

デザインの仕事のことで

子供に何も教えていない

大変な仕事だという事は解っているはずだが

やりがいのあるのも事実

気がつくと

いつの間にか 同じ仕事をしている
 

今日の一枚

H23810

http://www.e-digigra.com/title_page/DG32dot.html

2011.08.09

パッケージデザイン

もうすぐ お盆がくる

デザインの仕事をしていると

ゴールデンウィーク お盆休み 年末年始は

前もって バカンスのスケジュールを

計画たてるほど 気持ちに余裕はない

休日前まで 休日の朝までに終わるようにと

ギリギリまでに 納期分の仕事をする


スケジュールが決まっていないから

行き先は 帰省するしかない

いつも車を出す前に『今から帰るけぇ』と連絡する

『急に帰ってくるから なんも用意できないよ』と

言いつつ嬉しそうな義母の声


途中 パーキングエリアで 取り敢えずのお土産

隣県であるが 一応 名産物を買う事にする

見た事のある パッケージデザインに目がとまる

事務所を立ち上げた時にした仕事のデザインだ

こんなところに 出てたのか お目にかかるとは…


デザインした仕事が 

チラシなら 新聞に織り込まれるからわかる

カタログなら その会社か あるいはイベントで置いてある

ポスターも 目的も解っているのでその場所関係にある

パッケージは多種多様であり 

どこに嫁入りしたのか 判らないのが多いので

遇えた事が とても嬉しい

自分たちのした仕事をお土産にする

自分たちだけで 勝手に親孝行と思って

いつも デザインしたパッケージの物を

お土産に持って帰っていたが

果たしてどうだったのだろうか 

だって 中身なんて吟味していないんだから…

渡す義母の声は 聞けなくなって 10年経つ 


今日の一枚


H2389

【お土産を持って DIGIGRA PICTURE 1】

http://www.e-digigra.com/title_page/dg1_in.html

2011.08.08

扇風機の風

暑さが尋常ではない 午後からの温度がぐんぐん上がり 部屋の温度を計ってみると 32度もあった 仕事場の屋根は低く 熱がこもる パソコンを使って仕事するので 更に暑い 去年 暑さで大変だったので 今年は対策を練る 7月初めに インターネットで調べて 断熱効果のあるペンキを手に入れる 熱い屋根に上がり ペンキをくまなく塗る 動くだけで 汗は滴り落ちる 屋根だけでは もの足りないから壁も塗る 窓用に日よけシェード取り付ける これで 準備万端と暑さを迎える 我が事務所の省エネ対策の一環で(経費節約?) 午前中は エアコンをつけていないから   窓を開けていると それでも少しは風が入り 過ごしやすく 仕事もはかどる ペンキを塗った効果は少しあるかも…だが 午後になると その言葉を蒸し返すように どんどん上昇してきて なんとも 暑い 仕事が出来ない 集中が効かぬ 我慢出来ず 温度計を見てエアコンに手が伸びる 2〜3時になると エアコンも効かぬ 身体の温度も上昇して カッカッとしてくる 扇風機を併用すると 少し楽になる きっと温度は あまり変わらないのだろうけど 扇風機の首振りからくる 風が丁度良い 昔 お年寄りが団扇で ゆーら ゆーらと  ゆっくりと扇いでたような感覚が 扇風機の風とよく似ている 若い時は欲張りで  物がいっぱいないと満足しなかったことが 歳をとる毎に 少しで良い  全部はいらないと 心が変わっていく 人生も心地よい 風のようなもの 今日の一枚 H2388 【暑中お見舞い申し上げますーDIGIGRA PICTURE 19】 http://www.e-digigra.com/DG17_18Web/DG17IND_IN.html

2011.08.07

戦後66年

未だ色あせては いけない記憶がある ヒロシマ・ナガサキの原爆投下により  多くの犠牲者を出した 戦争 戦後生まれだから  戦争の悲惨さ 怖さを 私は知らない 戦争を知らない子供であったが… しかし まだ世界各地で 戦争が起こり 争いは終わらない 終わらない限り 戦争により亡くなる子や 親を亡くし孤児になり 家をなくす子もいる 子供のその後の人生は 歪みを伴ってくる 笑顔が消えた親の愛情に飢えた子供たち いつになれば  平和といえる日が 訪れるのだろうか いつになれば  子供たちの本当のあどけない笑顔が 見れるのだろうか 戦争の惨さは 弱い子供たち向けられる 決して色焦ることなく 訴え続けなければならない 戦後66年 時代はどんどん未来へと 進んでいくのに… 今日の一枚 H2387 http://www.e-digigra.com/DG23Web/DG23IND_IN.html