デザインのちいさい絆
子供が小さい時期は
働くお母さんは どこも同じだと思うが
デザイナーという仕事をやっていると
目がかけれない 世話が充分に行き届かない
寂しい思いをさせる事が 多く
仕事の時間に余裕がなく
いつも頭の中がいっぱいなのに
更に 自宅にいて家事などをしても
『ちょっと待っててね』と
待たす事が とても多い
・
子供が病気になると 右往左往して
どこかに預かれる所はないか
心の中では 仕事さえ休めたら
充分に一緒に居てやれるのに
親としてダメだな と呵責の念にかられる
・
そういうことで せめて親らしくありたいと
子供のイベントにはすべて参加する
忙しい納期のある仕事をかいくぐって
沢山の人に迷惑をかけて 感謝して拝んだ
・
バタバタとした子供時代を
親としても 過ごしてしまった
走馬灯のようである
・
しかし 良い事もあった
親のした小さいデザインが
学校給食で出されていた
ご飯に添えられる毎回イラストの異なる佃煮の袋
これだけで 子供は嬉しさを表して
親がそばにいると思ってくれた
というか 喜ぶ子供をみて
親の方が嬉しかったのが本心
・
デザインの仕事のことで
子供に何も教えていない
大変な仕事だという事は解っているはずだが
やりがいのあるのも事実
・
気がつくと
いつの間にか 同じ仕事をしている
今日の一枚