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2011年8月

2011.08.26

手に職をつける

学生の頃から 物思いがつく頃から

女性でも 手に職を持った方がよいと考えていた

やはりそれまでの女性を見て 自立の出来る職をと… 

好きな道で それが出来れば

今でいう 自分探しのような考えをしてた

その頃の女性の職種は 

銀行員 バスガイド 看護婦 デパートの受付嬢 

経理事務 先生 和裁洋裁ぐらいしか思い浮かばなかった

他は会社に入社しても 腰掛けと呼ばれ

すぐ結婚の道へ と進むものと思っていた

上記のような仕事もいいけど

少しでもいいから デザインに関わる仕事がしたい

でも何の脈絡もなく 毎日を送り 

若い頃はそういう気持ちを 人に言うと笑われていた

夢見がちで 現実に地に足をつけて歩かないと だめじゃ と

いろんなアルバイトをした事が 後になって役に立つ

グラフィックという名さえ知らなかったが

そういう職種が社会に出来て その道へと進んでいった

今ではグラフィックデザイナーと 普通に言うけれど

社会に浸透してないので 言っても分かってもらえなかった

こうこう こう言うのを仕事にしてるのよ と

手に職といっても 他人から見ると 

好きな事して生活出来るのは 楽じゃね と言われる

好きだからこそ 苦にはならない仕事だった

どんなに給料が安くても 働く時間が真夜中でも…

1日中 年がら年中 職場から離れても 

頭の中は デザイン一色に染まっていた

時代が流れ 職種も分散化され カタカナ職が増える事に…

仕事の内容も 180度変わってしまった

パソコンも 手に職 には変わらないだろうけど

人を選ばない仕事になって デジタル化して…

頭があなろぐの私は その狭間で右往左往している

今日の一枚


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http://www.e-digigra.com/catalog_page/cata_KIRIE6.html

2011.08.25

アイデアの本

現在は 紙不足と言われているが

書店に並ぶ本の種類は 豊富で沢山あり

どの本が 自分に合っているのか選ぶのに困る

何かで宣伝されていないと 埋もれたまんまで

足を運ばないと 見つけ出せない時がある

デザイン関係の本も然り 大量に出回っていて

レイアウト 書体 イラスト ロゴマーク 色彩等 

デザインの初心者が 必要とする本から

デザイン論 印刷 編集 プレゼンテーション等

デザインの仕事の基礎となるノウハウ本

パッケージ ポスター カタログ カード等 

実用例まで掲載された お手本となりうる本

はたまた 流行を駆使し あこがれる仕事ぶりをする

有名デザイナーに関する仕事本から 協会の年鑑本 

パソコンを仕始めると パソコン関係の本も加わって

仕事場にも 棚が倒れそうになる位 本が溢れている

私が デザインを目指していた頃は

時代もあって デザインの本は無いに等しい

また 広島だから書店というより 本屋さんという感じ

棚に数種類ほど 趣味の本の隣に仲良く並んでいた

大阪や東京に行った時は 書店を覗いて手にする

その中に『アイデア』という本がある

外国人の手がける デザインや仕事場が掲載され

アイデアの素となる 要素が満載で 斬新で 

ページを開くごとに 心臓がドキドキしていた

見た事がないデザイン感覚 色彩 スピード感があり

目をキラキラさせて 何度も読んだのを覚えている 

今でも 『アイデア』は健在だが ドキドキしてますか

物が豊富にあり デザインの本も溢れてしまう時代に

デザイナーになる人は 何の本を手に…

今日の一枚

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http://www.e-digigra.com/DG24Web/DG24IND_IN.html

2011.08.24

タッチタイピングは初めが肝心

パソコンで仕事をする時に 必ず文字入力が要る

習い始めた時が チャンスだったのに 逃してしまった

あの頃 先に姉がコンピュータでの仕事をしてて

仕事柄 もうタッチタイピングが出来ていた

すごく早く いとも簡単にモニターだけ見て

キーを打ち続けている姿を見て 私もそうなりたいと言った

いまでは ゲーム感覚で練習できるソフトもあるが 

あの頃は そんなものは無くて

タッチタイピングの練習が出来る 指南書を借りた

練習もそこそこに 頓挫してしまう 

本来の仕事も こなさくてはいけないので 

時間も 気持ちも余裕がなかった と言い訳…

長い事 パソコン君とお友達でいると 

自然とキーの場所を覚えて 少しは早くなった 

が また最近 困難なことになった

慣れると うっかりの入力ミスが多い

二重に時間がかかる いやそれ以上 

文字変換を おかしい所で選択してしまう

パソコン君も からかっているのか

わざと こんな文はないじゃろ というのを

一番上に表示させる 思わず笑ってしまう

とぼけているのか 真面目なのか

人間が 変な学習させて 妙な変換させてるのか…

タッチタイピングを 習得さえしていれば 

仕事も早く片付き 内容を見直す時間もあったのに

何事も 初めが肝心とは そういうことかな

よく聞く言葉ではあるが 仲々身に付かない 言葉でもある 

今日の一枚

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http://www.e-digigra.com/FONIND.html

2011.08.23

模倣品

 という言葉が 新聞に乗っていた

上海のモーターショーに展示された

広島の自動車メーカーと そっくりな中国の車

真似している箇所は 全体のデザインだけだろうか…

写真を見るとうう〜ん パット見は似ている

よーく見ると 車の流れるようなラインまでは

真似出来ていない 存在感が違う

でも安価であれば 人はそっちでも手に入れば満足?

今までにも日本内で ブランド品のバックや時計等

外国製品に似たものが 氾濫していて取り締まっても

なんちゃってブランドが 出回る

どこから流れてくるのか模倣品 どこまでいくのか模倣品

一から創る人の事を考えると 

そういう品が堂々としてると情けない

真似する人は 所詮 真似だけに終わる

それ以上の内容を考える力がない

真似したものが 真似した以上の内容が出来上がると

それは手本にした元であって 

参考にして創ったということになる

戦後の日本は アメリカのものに憧れ

音楽から生活用品 ファッション 言葉まで

取り入れて 真似していたように思う

若者から見ると 粋な カッコ良い 未知の世界の様な…

でも すんなり真似で終わらなくて

日本人に合わせたものに 変わっていく

日本のオリジナリティな部分が出てきて

模倣品でなくなる


 
良い製品や万人が見て納得するものは

苦労して試行錯誤の末に 出来上がっているので

真似したくなる気持ちも分かる

でも 良い物の上を超えられない

今日の一枚

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http://www.e-digigra.com/DG20Web/DG20IND_IN.html

2011.08.22

写真植字機

印刷と活字の時代は 目まぐるしく変わっていく

1枚1枚の手作業時代の アナログから 

大量に情報発信できる デジタルに

活版が 樹脂版になり 印刷もどんどん様変わりしていくが

活字を組む側も変わっていく

とりわけスピードが必要な新聞社は 

活版で文字を組み立てていた時と比べて 

今では 数倍楽な仕事になっていると思う

その分 また他の悩みや大変さもあるだろうけど…

時代の流れの中に 写真植字機の時代がある

写真の技術を用いて 印画紙に文字を焼き込む

黒いガラス板に文字が抜けて 反転で並んでいる

部首別に並んでいたと思うが 日本の文字は多く

ガラス版が 機械の横にも控えていた 

それを選んで 文章にしていく

下から光にあてた文字を レンズごしに見ながら

ガラス板をスライドし 目的の文字に焦点を合わせる

カチッ カチッと シャッターを切る

随分昔 デザイナーをする前に

新聞社で数ヶ月程 アルバイトをしたことがある

写真植字機を使って 活字を印画紙に焼き付ける

習いながら仕事したので とても苦労した

初めは 容易いものから作成ということで

新聞の読者欄の下のほう出てた囲碁の図

縦列から 横列にすすんで罫と数字記号を原稿通りに

選びながら シャッターを押していく 

次は1行タイトルの原稿を 渡される

記事の見出しのことである  

原稿が タイトルから文章に変わる

普通に読める文字も 反転となると

1字一句間違わないように 慣れるのに 

毎晩 夢でうなされた

写植を仕事としていた人は 

膨大な文字の山と 種類を知っていて 

反転文字を得意とする 職人である


きょうの一枚


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http://www.e-digigra.com/EP_Webdata/EP5_6.html