欠けちゃった・・・
私の作った器は 重くてどっしりしてるので
使う時に少し雑に扱っても 充分耐えられる
正反対に相方の器は 作りが丁寧で厚みも薄く
使う時は 気を使わなくてはならないのに
同じ様に扱ってしまうので この結果です
使う用途は同じでも 作る時の姿勢はまるで違う
相方は 息を吹き込むように
時間も掛けて丁寧に丁寧に創りあげるのを
充分知っているので 使うとなると怖い
飾っていると 『使わないの?』とくる
自分の器は 用途に関係なく使えるが
相方の器は 美味しい料理の時に使用するか
美味しく見せたい時に使おう と心得ている…
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今日 食事の片付けをしてて
ふと気が付いた『あらら』
楕円形の先のとがったお皿の角 欠けている
ちょっぴりだから よく見ないと気がつかないが
自己申告しとこう どうせ分かるこことだから
食事をしている時に たま~に見ているのだ
料理を盛りつけて出すと
この器は 料理に似合っているとか
このお皿は テーブル上でいい味出しているとか
作ったお皿を前から斜めから じ〜っとながめる
お茶の世界なら 抹茶を頂いた後で
茶碗を 裏 表と眺めて楽しむが
一般家庭で これをやってくれる
自分の手掛けた器なら 自分の手で壊してしまうのは
仕方ないと納得いくが
人様のつくった器は少しでも欠けると
うっかりだとしても 雑に扱われたと思うだろうし
何故もっと丁寧に扱わないの と言われるのは
目に見えている
『ごめん! お皿が欠けちゃった』
『どのお皿?』
『棚に納めたお皿』
『あっ ああ〜ぁ ああ〜ぁ』
大きな声で嘆きながら 残念そうにお皿を労る
こういう後ろ姿を見ると やっぱり使わないで
飾っておこうかな
それとも 片付けをしてもらおうか…
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『形のあるものは いつかは壊れる』
と 私が言ってどうする
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今日の一枚(料理は器が命)