変わらない出張土産 【 鳥串 】

東京に出張に行くと必ず買ってくるお土産がある

国技館の相撲を観戦する為でなく　あえて相撲が好きなわけでなく

ただ単に焼き鳥好きでお土産と称して自分も食べる為・・娘

串物は孫も食べやすく好きのようだが実際は仕事も滞りなく終わり

列車の中でホッと一息　缶ビールを飲みながら鳥串をガブリ

『　お疲れ様　』　広告の宣伝文句はこれだけで流行りそうだ

それがこの鳥串がちょうど良い　味も　手土産にも

持って帰る大きさも　価格も　夕食の品数に

定番のお土産ができると　悩む必要もなく

あとは時間通り列車に乗り込むだけ

『　今　乗りました　何時につきます　』

と連絡があると　手土産は『　あれだな　』　と

期待通りの国技館の鳥串 　冷めても美味しい　

レンジで温めるとプーンとタレの香ばしい匂いに

漫画のように  孫はつられてやってくる

夕食に箸をつけるのも  これが一番先　あんぐり笑顔

お留守番をお利口にしてたからのご褒美のようだ

孫が大きくなって　国技館のお相撲のことより　鳥串の

こんなこともあったよと話す日が来るのだろうか

ニュースで見るお相撲も最近　また面白くなっているようだ

取り組みを見ると知っていることの少ないこと

押し出し　つり出し　下手投げ・・・

奥が深い四十八手　相手の出所を瞬時に察し　技をかける

その中で懸命に練習し勝負して勝敗が決まる

令和時代でも  どのスポーツもハングリー精神が必要なことは言うまでもないが

大相撲をやる寿命は短いし  本番で取り組む時間も短い

思春期に親元から離れ　力と技を付ける為しっかり太って体重を維持し　

シコの練習　すり足など基本動作の繰り返し  毎日が修行の身　

 脚光を浴びる瞬間は少なく人数も限られるそれでもハングリー精神で戦う

大相撲は希少価値なスポーツ　今のこの瞬間を目に焼き付けておこう

鳥串を食して  ふと思う　　今日この頃・・・　うっ　美味しい！

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