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2014.07.10

台風の進路 直角君 今昔

台風が発生した時の予報では広島方面に向かっていた

この調子なら中国地方は暴風の域に入ってしまう

その前に戸締まりや飛ばされない様に

家回りのチェックしなければと心配していたが 

なんとあれよあれよと 直角に曲がってしまった

心の準備中に空回り 青空まで見えたりして

蒸し暑さだけが残った

台風の来ている地域は強風や大雨に土砂と大変なことなのに

はずれた地域と なんと差があることか

随分前のこと 広島が台風に直撃された時

長い事 停電の憂き目にあい仕事がままならなかった

広島湾の地域の電信柱が塩害にあい

電柱1本づつ電力会社関係者が修理して廻る

修理した端から家に電気が点くこととなるのだが

1週間ぐらいの間に 順次ぽつぽつと灯っていく

順番に点くのなら我慢して待つしかない

その間事務所の中は暗いので キャンプのランプを灯し

大きなデザインものは外に出して制作していた

お客さんが来社して『何故電力会社に電話しないのか』と

『電話した所から電気はついていくのだよ』と言われた

そういう事が頭になかった

自分のところが早くつけば 他の所が遅くなる

どこも皆困っている 困っていない所なんて無い

結局電気が灯ることが最後の地域になってしまい

最後に電気が灯るということでテレビ局が取材していた

そして まさかの取材が家にきた

ランプを灯して食事がまさに終わろうとしている中

私が嫌だといったが 相方が了承した 

ずかずかと大勢で入ってきて

撮影はしないでと機嫌のわるい私の後ろ姿に

カメラを向けてシャッターを押して映像として流れた

テレビ局の人は 電柱の塩害は電力会社の責任として

長い間 電気の点かない地域の住民は困っている という

言葉と被写体を欲しかったのだろう

相方はインタビューで

『電気会社の人も一生懸命やってくれていた』と言ったから

次の日も来て また改めてインタビューがあった

でも同じ言葉を言ったので 使ってもらえなかった

未曾有の出来事や想定外ということがあるが

それに対して 上部でなく実際に作業に関わる人は

精神誠意 命がけで頑張っていると思う

口先やメディアだけでは分からないことも多い

今日の一枚(新聞も最近 広告が多いナァ)

H260710


上のイラストは EP15 あっぷっりけ く・ら・ぶ

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