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2013.01.14

古き時代の母の温かさを感じる


この冬は 一段と寒さを感じ 

去年以上に温かいものはと 


押入の奥の奥から 引っ張りだしたものは 


毛糸で編んだ赤ちゃん用の掛けカバー 

布団の上に掛けると じわじわと温かく  

幼い時にお母さんに おんぶされていたような

幸せな気分になるような 寝心地を与えてくれた

と言っても これは昔 私のお腹に赤ちゃんがいる時分に

モチーフを沢山編んでは繋げて 繋げては編み  

せっせと作り込んだものだが 使用したのはその時だけで

随分と長い事 押入の奥で眠っていて取り出す事はなかった

ナフタリンと友達に成って 長い年月そこに在り続け

毛玉も付いていなかったし 見るからに使いこなされていない

このまま終わるかも知れなかった が

ようやく日の目を見る事ができた 

そして その1か月後 私の手元から離れて行った

正月 久しぶりの娘が帰ってきて

『これ いいね 欲しい 』というので

もともとの主の元に 戻ったという次第

自分で毛糸を編んでいながら

なんとも 温かかった親を思い出してしまい

ものへの思いは なんと懐かしく郷愁を呼ぶことだろう

毛糸で編んでもらった覚えはないものの

何故か 手作り毛糸の暖かさが 

そのまま母の背中の温もりのような気がする

娘もこの冬は 少しは心の暖がとれるのでは と…

今日の一枚(長年 眠っていた古き良きもの)

   最近 編み棒にもさわっていないなぁ

H250114


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