蕨野行(わらびのこう)の想い
母親というものは 所詮いつの時代も
無償の愛で子供を育て
子供が大学だ 就職だと親元から離れて行っても
親はいつ なんどきも子供のことが頭から離れない
親離れ 子離れしないというが
子は親から離れて 独立しても
親は子のことを想い続けてやまない
何か困ったことがあると 手放しで応える
自分のことは あと廻しにして
親に頼ってくれることを喜び
それだけで嬉しいのだ
声を聞き元気な声だと こちらも元気になり
少し声が嗄れているが
風邪でも引いたのではあるまいか と
心配になり 落ち着かない
段ボールに詰めるだけ食料を入れて送る
ちゃんと手元まで着いたか
口に入るまで心配になる
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僅かに 美味しいものを食べても
綺麗な風景を見ても
子供に語りかける
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高校まで子供と一緒の生活をしていたが
大学時代から故郷を離れ
一人の生活になり 社会人になっても
その地で就職に…
子供の成長はあっという間
無我夢中で 働き 気持ちに余裕が無く
なんにも 充分に教えることが出来なかった
なんにも 充分に応えてやることが出来なかった
どんな暮らしをしているのか…
人に迷惑をかけていないか…
辛くて泣きたいときも あるだろが…
その時は 親に頼ればいいのだよ と
あること ないこと 遭遇する場面で
心の中で 語りかける
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『ヌイよー』と
映画『蕨野行』のような気持ちである
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今日の一枚(故郷の親の声 聞こえていますか)