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2011.12.15

蕨野行(わらびのこう)の想い

母親というものは 所詮いつの時代も

無償の愛で子供を育て

子供が大学だ 就職だと親元から離れて行っても

親はいつ なんどきも子供のことが頭から離れない

親離れ 子離れしないというが

子は親から離れて 独立しても
 
親は子のことを想い続けてやまない

何か困ったことがあると 手放しで応える

自分のことは あと廻しにして

親に頼ってくれることを喜び 

それだけで嬉しいのだ

声を聞き元気な声だと こちらも元気になり

少し声が嗄れているが

風邪でも引いたのではあるまいか と

心配になり 落ち着かない

段ボールに詰めるだけ食料を入れて送る

ちゃんと手元まで着いたか 

口に入るまで心配になる

僅かに 美味しいものを食べても 

綺麗な風景を見ても

子供に語りかける

高校まで子供と一緒の生活をしていたが

大学時代から故郷を離れ

一人の生活になり 社会人になっても

その地で就職に…

子供の成長はあっという間 

無我夢中で 働き 気持ちに余裕が無く

なんにも 充分に教えることが出来なかった

なんにも 充分に応えてやることが出来なかった

どんな暮らしをしているのか…

人に迷惑をかけていないか…

辛くて泣きたいときも あるだろが…

その時は 親に頼ればいいのだよ と

あること ないこと 遭遇する場面で 

心の中で 語りかける

『ヌイよー』と

映画『蕨野行』のような気持ちである

今日の一枚(故郷の親の声 聞こえていますか)


H231215

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