古いミシンが顔を出す
テレビにあまり興味がなくなったが
毎日欠かさずに見てる番組が ひとつある
NHKの朝のドラマ『カーネーション』
コシノ姉妹のお母さんを主人公にした
実話にもとずくフィクションの物語で
これが とてつなくも私のツボに はまっている
出演する俳優の人たちが 皆はまり役でいい味出している
演技がうまいだけでなく 鼻につくような嫌みがない
せりふも生きているし リズム感もある
大阪ならではの ツッコミもあり 笑わせてくれる
楽しく仕事しているから テレビを見ているものまで
引き寄せて 中に入れているような気がする
主人公が泣くと 思わずこっちも泣きたくなる
主人公が意欲をもって 立ち向かうとき
こっちも 負けないぞ 頑張るぞ〜となる
映像もきれいで 映画を見るような感覚になる
ドラマの内容がいちいち 納得させられて
そうそう こういう場合は あったな~とか
昔と同じような気持ちに 出会えたり
服を作る楽しさ 人に喜ばれる嬉しさを
布を通して 視聴者に語りかける
『何かひとつ作りませんか?』
押し入れの奥のミシンがつぶやいている
『たいくつやなぁ はよ出して』
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15分間だけテレビをつけて 見終わると
『さあ仕事 仕事 仕事に取り掛かろう』
そそくさと仕事場に向かう
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今日の一枚(ミシン再登場)