雁木のある風景
蝉の声が弱々しくなり 力尽きた姿も見られる
空が一段と 青青して 形のよい雲が流れる
どこから来る 青さなのだろうか
青くどこまでも 青く澄んでいる
遠くの山々の緑も くっきりと絵筆を動かしたように
絵画のごとく彩って 感動させている
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残暑はあるものの 暑い夏が少し遠のいて
時に 涼しい風が吹いている
台風のお陰かもしれないが 初秋を感じる
ああ やっぱり そうだ
赤蜻蛉が舞っている よく見ると あそこにも
ここにも どんどん増えているようだ
こういう風景 良いな
平和だなぁと 感じることを たまたま
広島平和公園の中を 歩いてて感じた
なんだか 出来過ぎのような感が…
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散歩がてら ウォーキングがてら
よく平和公園の周りを歩く
健康には もちろん良いのだけれど
風景がなによりも素敵で 歩くのにもってこいなのだ
広島は川が多く 橋もあちこちと架けられている
さざ波できらめく川面を横目に 橋をわたり
川辺を歩く 川辺には様々な木陰があり
爽やかな風の匂いと カサカサと音をたてる葉の合唱
ここまでは 川があれば どこでもある風景
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川の横に 点々と造られた雁木がみえる
階段状にあり それがいろんな形で表現されている
何種類あるだろうか 横についているのも
正面のものも 幅広いもの 左右に別れているもの
隠れたように造られたもの
昔は 川と共存した生活の一部である雁木
川の満ち引きが 朝夕と激しいから
舟からの昇降用に つくられたものだ
今は あまり使われていないが
この風景が 過去と未来をつなげている
落ち着いた いい風景である
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今日の一枚