デザインの話 Feed

2011.08.10

デザインのちいさい絆

子供が小さい時期は

働くお母さんは どこも同じだと思うが

デザイナーという仕事をやっていると

目がかけれない 世話が充分に行き届かない

寂しい思いをさせる事が 多く

仕事の時間に余裕がなく 

いつも頭の中がいっぱいなのに

更に 自宅にいて家事などをしても

『ちょっと待っててね』と

待たす事が とても多い

子供が病気になると 右往左往して

どこかに預かれる所はないか

心の中では 仕事さえ休めたら

充分に一緒に居てやれるのに 

親としてダメだな と呵責の念にかられる

そういうことで せめて親らしくありたいと

子供のイベントにはすべて参加する

忙しい納期のある仕事をかいくぐって

沢山の人に迷惑をかけて 感謝して拝んだ

バタバタとした子供時代を

親としても 過ごしてしまった

走馬灯のようである

しかし 良い事もあった

親のした小さいデザインが

学校給食で出されていた

ご飯に添えられる毎回イラストの異なる佃煮の袋 

これだけで 子供は嬉しさを表して

親がそばにいると思ってくれた

というか 喜ぶ子供をみて

親の方が嬉しかったのが本心

・ 

デザインの仕事のことで

子供に何も教えていない

大変な仕事だという事は解っているはずだが

やりがいのあるのも事実

気がつくと

いつの間にか 同じ仕事をしている
 

今日の一枚

H23810

http://www.e-digigra.com/title_page/DG32dot.html

2011.08.09

パッケージデザイン

もうすぐ お盆がくる

デザインの仕事をしていると

ゴールデンウィーク お盆休み 年末年始は

前もって バカンスのスケジュールを

計画たてるほど 気持ちに余裕はない

休日前まで 休日の朝までに終わるようにと

ギリギリまでに 納期分の仕事をする


スケジュールが決まっていないから

行き先は 帰省するしかない

いつも車を出す前に『今から帰るけぇ』と連絡する

『急に帰ってくるから なんも用意できないよ』と

言いつつ嬉しそうな義母の声


途中 パーキングエリアで 取り敢えずのお土産

隣県であるが 一応 名産物を買う事にする

見た事のある パッケージデザインに目がとまる

事務所を立ち上げた時にした仕事のデザインだ

こんなところに 出てたのか お目にかかるとは…


デザインした仕事が 

チラシなら 新聞に織り込まれるからわかる

カタログなら その会社か あるいはイベントで置いてある

ポスターも 目的も解っているのでその場所関係にある

パッケージは多種多様であり 

どこに嫁入りしたのか 判らないのが多いので

遇えた事が とても嬉しい

自分たちのした仕事をお土産にする

自分たちだけで 勝手に親孝行と思って

いつも デザインしたパッケージの物を

お土産に持って帰っていたが

果たしてどうだったのだろうか 

だって 中身なんて吟味していないんだから…

渡す義母の声は 聞けなくなって 10年経つ 


今日の一枚


H2389

【お土産を持って DIGIGRA PICTURE 1】

http://www.e-digigra.com/title_page/dg1_in.html

2011.07.31

不動産のチラシ

休日近くになると 新聞の折込に不動産のチラシが 

これでもか というぐらい沢山入っている

最近は 新築マンションのチラシが多く

一戸建ては 中古物件が多い

まあ あまり建てる土地が少なくなってきているのだろう

山も切り崩し 海も埋め立てられ 建物の為に土地が作られている

都市部では 背高のっぽのマンションが 樹立している


新しいマンションの売り込みに かっこいいチラシが

パソコンで作成され 3Dを駆使し宣伝されている

まだ実際に建っていない建物を 

いかにも完成された建物のように 表現され 

その絵図面の周りに 車や人や花木や鳥が配置される

コピー文はとても欲しくなる 誘惑に満ちたうまい言葉

家が欲しい若い世代の人は 新しい生活がここから始まる

生活環境と交通の便は 間取りや広さは 設備は 価格は と

夢をみながら家具や照明やカーテンやインテリアなど

想像力がどんどん湧いてくる 欲しい 幸せになれる気がする 

購入しようかな 頑張ればやっていける…


こういう風に気持ちが動くように チラシのデザインは作る

他所よりもかっこ良く ステータスを感じる物件に仕上げる

CGや上空写真を巧く加工したイメージ写真で さらに物件のイメージを高める

すごくかっこよく見える図の隣には これまたカッコいいコピー文

充分すぎるぐらい踊る言葉の羅列


満員御礼 完売されたマンションが数年経ち 

外観からは 洗濯物が干され 布団が並び 生活臭のただよう物件に…

カッコいいは 心ときめくは 一番初めだけ


昔から何ら変わってはいない 不動産のチラシ

ひとときの夢を見せる仕事をした

ひとときの夢をみられる体験もした


今日の一枚


H23731_2
【DIGIGRA PICTURE6&32より】

http://www.e-digigra.com/DI3D_IN.html

2011.07.27

デザインの役割としてのコピー機

なんとなく ふと

コピー機を 使っているデザイン事務所って

どのくらいあるのだろうか と思った

まぁ 大抵は 書類の控えの為か

取引先に渡す為の デザインとか


コピー機とひとくくりにしても

今やカラーコピー機ではなく

FAXもプリンターも電話もセットに

なっている複合機だろうから

まだ、活躍してるかもしれない


そのうち 違う形にどんどんと移行してくる

地域の人としか しなかった仕事が

顔も知らない 会社の存在もわからない

ネットを通じて メールでやりとりして

依頼する仕事も成立して 

確認作業はPDFの添付メールでOKする

そんな時代になってしまった


うちの事務所のコピー機は

いまだモノクロのままで 10年以上は同じ所に

堂々と鎮座している が お世話になっていない

人間でいう窓際族というあたりか…


でもアナログ的な仕事の時は

すごく 力を発揮してくれて

いい味を出してくれていた

アナログのデザインに デジタル機なのに

素朴的な 表現を加えてくれて 有り難かった

イラストや文字面を何回か 調節しながら

コピー機に通すと 虫くいのような感じになる


そういう表現は いまではパソコン内で

いとも簡単に それ風にやってのける が…

違うんだなぁ

その違いは今日の一枚で

H23727_2
【DIGIGRA PICTUREシリーズ はんが調イラストより】
http://www.e-digigra.com/Hanga_IN.html

2011.07.26

自分を表現する

考えていること 思っていることを 表現するには 言葉にすれば簡単に 時間もかけず 自分を出せる 文章にするには文章力が伴わないと うまく 伝わらないこともある 時間がかかる うん? 待てよ? 言葉として口から出るのも 文章を書くことも それが上手な人は 自分をうまく表現できて 苦手な人は 何で自分を表現する 話す 書く 歌う 踊る 描く 作る 結局は 表現する方法は沢山あり どんな行動も ひとつひとつとってみると 自分自身から 生まれて出ている 表現しているのだ と気づく 時間を掛けると 相手に対して媚びてしまう 素直に出せる自分というものは 環境にも まわりの事にも流されず 自然に 自分の中から湧き出てくる 生命力と創造力と何かを発信したい という気持ちさえあれば…   好きなかたちで自分を表現してみる 今日の一枚 H23726_9 http://www.e-digigra.com/DIGI3_IN.html