デザインの話 Feed

2011.12.19

仕事のやりがい

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に仕事を受けても

デザイン以外の物も付いてくるから

身構えると書いたが…

そういう事ばかりではない

直接的に クライアントから仕事を受けると

良いこともある

じかに会って デザインを出す気持ちを聞き 

受ける心構えを話し 相互の信頼の上で

仕事を受けて 進めていく

今までと比べ どこが不足なのか どんなものにしたいのか

些細なことでも直接の声は デザインに直結する

話しながら アイデアが浮かんでいく

メモしながら ラフスケッチしながら

話をすすめ ある程度の形を成して行く

しっかりとクライアントの希望する

気持ちの入ったものが 出来上がる

そうして 出来たデザイン物を手に

クライアントは 満足して仕事以上に

『ありがとう』と

この一言で 労がねぎらわれる

それ以上に『お子さんに』とか言って

子供の喜びそうなものとか頂くと 益々弱い

デザイナーという仕事は 時間の余裕が無い分

子供に とても寂しい思いをさせていて

保育園などに預けている時間も 長く

仕事をしながら 後ろ髪をひかれる思いでいる

その思いを知ってか知らずか 子供の話をされると

心がいっぺんに 砕けてしまい

『喜んで頂ける仕事が出来て良かった』と なる

仕事する母親の心のツボを 心得たお人のようである

今日の一枚(子供の心を盾に取られると 次も頑張るよ!)

  それ以上に もっと時間が ほしい


H231219


http://www.e-digigra.com/catalog_page/cata_DG19.html

2011.12.18

付加価値でなく余剰価値でなく付いてくる

昔の話

デザインの仕事を受けると付いてくる物

ミカンジュースのロゴや箱のデザインをすると

ミカンジュースを数箱ごと… 買わされる

中国茶の袋とリーフレットのデザインを受けると

毎日 杜仲茶を飲む… 羽目になる

インスタント拉麺のデザインを競合でして

それに勝つことが出来ても 食べられない程の 

拉麺箱を事務所の玄関横に… 積み上げられる

お土産のパッケージのデザインを手掛けると

お中元・お歳暮の注文が… 待っている

クリスマスケーキのDMカタログをデザインすると

ケーキの予約注文が… 毎年くる

創立記念の広告デザインをすると

直接 祝い金を… 強請られる

音楽チケットのデザインをすると

ファンでもないのに高額のチケットが… 控えてる

県・市きっての数年先の大きなイベントの

垂れ幕・POP・カタログ諸々を手掛けても

沢山のチケットの付き合いが… どこに配ろうか…

大体にして 配れるところなんて もう抑えられている

自腹を切るしか無いのである

営業マンはクライアントから仕事を貰う時

それ以上のことも受け入れる覚悟で受けるのか

また 外注する先に負担させることも

視野に入れて営業を進めて行くのか…

持ちつ持たれつの関係というが

ローカルのデザイン料なんて たかが知れている

一生懸命にアイデアを練ってデザインしても

見返りに現物が控えてると

否が応にも選ぶ権利を失なっている

そんな時代の中で 仕事をしていたよ

今日の一枚(時代がつくり出した 上下関係)

   デザイナーもつらいが
       営業マンもつらい…


H231218_2


http://www.e-digigra.com/DG17_18Web/DG17IND_IN.html

2011.12.14

紙の行方

【DTP】 とは  Desk Top Publishing ディスク トップ パブリッシングの略 言葉通り 机の上で行なう作業で パソコンで編集し プリンターで出力すること 印刷されて 紙媒体 紙の製品になる新聞 広告 書籍など ・ グラフィックデザインが このDTPにより 大きく変わって行く それまでのデザイナーは アイデアを出し デザインカンプをし これが決まると レイアウト 編集 版下作業など  製版・印刷に廻すところまで関わっていたが DTPに移行すると 写植の文字入力や 製版分野の仕事まで こなさなければならない デザイナーのする作業が多くなる  重くのしかかった仕事の中身が分担化され デザイナーとパソコンオペレーターとに 分かれて行く 小さな会社は 全てをこなす人もいる DTPは パソコンでデザインして印刷に廻すので 基本は紙が必要である 少し前までは そうだった しかし 最近は本当にペーパーレスになってきて DTP以外で使う頻度が極端に減ってきた DTPデザイナーから WEBデザイナーという 新しい職種が出来て  カタログなどが WEBカタログになり  本が 電子書籍になり 企業広告が WEB広告に移動し 新聞が 会員を募ってWEB購読させる 銀行の振込も 役所の手続きも パソコン画面で 済ませてしまう どんどん紙媒体が少なくなる ・ 紙の手触り感 インキの匂い  ページをめくる 紙のすれる音 あなろぐな感触が 心地よい 本棚に好きな本だけが場所をとり 読書途中を栞ではさみ 移動中に鞄に忍ばせる文庫本が 気が付けば いつの間にか  一枚の小さな移動式コンピュータに変わっている 5年後 10年後 紙の行方は どう変わっているの  それに携わっている人は 今しのぎを削っている そして 残っても先見の目が必要になる ・ ・ 今日の一枚(紙のない時代もあったのよね…) H231214 http://www.e-digigra.com/title_page/KIRIE_paper.html

2011.12.13

デザインカンプ制作 今昔

お豆腐のフタのデザインの続き


デザインカンプ制作は 

お豆腐のフタは中身が見えるように

透明シールなので

マーカーやポスターカラーで

紙に描くようには いかない

ポリフィルムのカンプは結構大変だ

デザインしたものを版下台紙の形態にしあげ

色別にトレスコープで

フィルムに焼き込んで現像する

イロックA液をステンレスのトレーに少し入れ

印画紙をつけて要らないところをとかす

その後でDr.マーチンなどのカラーインクで着色し

B液で余分に色のついた箇所を取り除く

言葉ではわかりにくいが

図で示すとこういう具合 ▼

Photo

イロックA液は危ない液で手につくと白くなり 

ただれるのでゴム手袋で作業していた 

臭いもかなりきつい

『ギャー手についた! 早く水! 水!』

『手先が白うなってしもうた!』

お豆腐のフタ部分のデザインごときで

こんな危ない制作カンプ ありえな~いよ

やはりこういう制作方法は 長く続くはずもなく

次第に違うやり方に変わっていった

イント アイロテック MAXラボ クロマティックなど

その間いつまでも暗室の片隅で

出番を待っていた イロックA液とB液『おつかれさま』

デザインカンプ制作は長い変遷を辿っている

今日の一枚(現在はカラープリンタで簡単出力)

H231213


http://www.e-digigra.com/catalog_page/cata_won1.html

2011.12.11

今日の相方「だらだら健忘録」

Macの話です。
今事務所には10台のMacがあります。
いつも使っているのが4台、
たまに使うのが2台、
あとはコレクションなのです。
完全に昇天したMacは4台、
スクラップとしての
運命になってしまっている

仕事に使っている機器が動かなくなると
気持ちが消沈してしまう
頭から足先まで
スミ70%から10%までの
グラデーションの気持ち…

Gura7010

http://www.e-digigra.com/DG23Web/DG23IND_IN.html


おっとまだあった
14年ぐらい前に自分の小遣
3年ローンで買ったもの、
Power Book G3
これも時々動かしている、
MacOSで
Apple Script を動かす時に
使っている、
Power Mac G4で
File Maker Ver.5に画像を取り込む時に
Apple Scriptを動かすのだが、
エラーが出るからだ、
この時にだけ使っている。

Power Mac 7200/120という
古いMacがある、これは
イスラエル製の「トレーサー」という
オートトレースソフトを動かす時と、
モリサワフォントの
アウトラインをする時に使っている

使わなくても起動出来るので、
処分する事が出来ない。

でも、もう、電源を入れる事は
無いかも知れない。


Mametanform_2

これは昔に作った人形(8年前ぐらい)と
豆炭形花器(4年前ぐらい)と山茶花、
右の球体みたいなのも緋襷(ひだすき) の花器。
バックの壁は自分たちで塗った
漆喰の壁。