町起こしの案山子たち
休日 ドライブがてら【スパ羅漢】ラドン温泉に ー
温泉の場所に行くまでに 1時間かかる
ぐんぐん目的地に向かって チョロQの4WDは走る
風景は車の行き来のみ 群れをなして進んで行く
少し行くと 川沿いにキャンプのテントが並び
バーベキューをしているグループが多い
川遊びの子供たちが 夏休みを満喫している
遠く流れゆく情景を見ながら しばし思いにふける
こういうのが 私の好きなドライブ日和
広島市から遠のくにつれ 町はまばらになり
山道に入り 町に入りの繰り返し 人影は余り見えない
青い田んぼには出穂が波をうち まだ垂れる程ではないが
この青さが 田舎の空気を清々しいものに見せてくれる
閑静な2~3階立ての町並みや 川に沿った農家は
一段と空を大きく見せ 広々とした開放感がある
『おっ 人影が 村人発見!』
お店の前で沢山の子供たちが椅子に座って
賑やかに 二重焼きを食べている
『後で寄ってみよう』
取り敢えず 温泉に向かう
*
温泉は 人が少なくゆっくりと入る事が出来た
サウナや打たせ湯・ジャグジー・露天風呂もあり
2階に和室の広い休憩室も用意されていた
唯一 アブもいてぶ~んと 親しげに飛んでくる
それで蠅たたきがぶら下がっていた事に 納得
裸で追い回すのは 何ともおかしな図だ
しないけど…
*
帰りの道すがら さっき見たお店に寄って帰ろう
『じぇ じぇ~』とは言わないが
子供たちは みんなもの言わぬ案山子たち
微笑ましい ベンチに腰掛けて よく出来ている
お店をのぞく 駄菓子屋さんなのかな
お爺さんが店じまいをしている最中
『もう終わりですか?』
『二重焼きは 終わったんじゃが…』
店先に むかし懐かしいお煎餅やかりん糖が並んでいた
『こちらを売ってもらえますか』
にこにこと柔和なお婆さんと 話する
二重焼がお店の一番の売りらしい
『温泉に寄る前に来れば良かったんだけど…』
お爺さんが奥から
『すぐ食べれん冷凍じゃけど 持っていきんさい』
と二重焼の袋を ぐぃと手渡してくれた
お年寄り夫婦で営む このお店で
なんとも 思い出となるお土産まで頂いた
*
案山子は 今や町起こしの一環で
よく見ると至る所に 人ならず案山子がお出ましだった
いろんなポーズで 喜怒哀楽の顔で和ましてくれる
町を大切にしている人たちと
人々の手で作られた案山子が 通りすがりの人とを繋ぐ
町の自慢の 案山子たち
今日の一枚(田んぼの案山子は 雀が相手)
上のイラストは
【Digigra Picture EP 5 / 季節いろいろ3月〜11月】より抜粋
一年通して季節のイラストいろいろあります
下記のサイトで閲覧できます
♬ 新素材集も どんどん増殖中! ♬
*