人生の散歩
ウォーキングして折り返しに差しかる地点
橋の上で 急に呼び止められた
*
道をよく聞かれる人は 聞かれ易く
パーセントとして 多いらしい
誰彼なしに 声をかけるのでなく
聞き易いオーラが あるのかもしれない
私は よく聞かれる部類に入るのか
写真のシャッターや 道順や場所など…
それから 桜花見に遠出した時も
地元の人間でないのにイベントなどの
詳細を聞かれたりした
知る限りは 丁寧に対応して差し上げるが
今回は 今までに無い始めての体験だった
*
朝日が昇る頃に ウォーキングした時のこと
行き過ぎる人は まだまばらで出勤でなく
皆同じようなジョギング・ウォーキング人間である
挨拶しながら颯爽と通り過ぎたり
ご機嫌な犬の歩調に合わせて歩く人たちばかり…
橋の上でその中にひとり こちらに向かって歩く
元気なおばあちゃんが 私に声を掛けてきた
『ここは○○ですか?』
なんだか様子がおかしい 道に迷っているらしい
おおまかな道順を教えるが 何度も違うと言い切る
そのまま通り過ぎることは出来ない
散歩と称しながらサンダル履きで迷って歩いてきたみたいだ
ここまで遠く それも橋を何本も渡って西から東へ
『これは大変だ お供して帰らなくては…』
と言うことで 家までお連れして万事おわり
*
自分の親ほどの年齢になると
こういうこともありえることだ
今は記憶も体も 元気だが
いつか訪れるかもしれない
いつまでも 同じではないんだよ
*
迷子さんは とても気を使っていて
『ごめんなさいねぇ』と繰返す言葉が
心にしみる ひと時だった
*
今日の一枚(毎日の献立にまよう…)
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