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2012.03.05

苔のむすまで

相方は 苔の緑色が好きで

苔玉作りや 苔を植えたりして 鉢で育てている

種類も豊富にあるらしく

鉢に入っている苔も 色んな種類がある

苔を手に入れる方法は 

大半は 大工センターに売っているが

あれは 緑色が物足りないようで

たまにある 草花植木祭のようなものに

顔を出し 手頃な苔を探している  

苔も知れば知るほど 奥深く といっても

知る端から 何年かすると枯れてきて

自信を無くし 知識が活かされてない

『この苔 もうダメかも知れん』

『大丈夫よ 季節の変わり目で 今は寝てるのよ』と

黒くなっても 放かすのはもったいない私は言う

ドライブがてら 山の奥の方に行くと

歩く道すがら 苔があちこち生えている

その地で イキイキと苔が光っている

目が すぐにそっちに奪われる

風景や空の青さより 苔が気になるようで

きれいな苔だなぁ と目が言っている

急に 手が伸びる

『いけん いけん 取っては』と私

『少しだけ』

広島は 奥に行くと山深いところが多く 

ただ通りすぎる 道だけの場所もあり

『まぁ いいか』と 心で言い訳する

苔も長い事かけて その地で育って来たのに

簡単に 他所の場所に移されたら 戸惑うだろう

『ちゃんと 大事に育てるからね』

小さく禿げた跡に 申し訳ないと言いつつ…

苔のむすまで と君が代で歌っているが

苔がむすとは どれぐらいで成長するのかしら

苔を ちょうだいした穴は いつ戻るのかしら

苔の穴が埋まるまで 気にしつつ 

苔を愛でている

今日の一枚(落ち着く苔の青さ)
H240305


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