パソコンはむかし
はじめてパソコンを購入したのは随分と昔 デザイン制作の合間の 経理仕事は大変なので これをパソコンでやってしまえば と 思い切って大きな買い物をした 部屋の経理机を 目一杯占領しプリンターも横へ 本立てや文具道具は 隅に追いやられる 事務所内では 人より風格が有り とても大事に扱われていて 社長しか触れない 時と共に 何とか触れるようになっても 『手は綺麗に洗っている?』特別扱いである 触る度 社長が見てる 気になるよね 会社の宝だもの 機械が好きな性分もあるし… ・ まず手初めに お得意先の社名 担当 住所 電話 納品締め日 請求日 入金日 デザイン形態など 一部始終を入力し マスターさせた パソコンを導入してくれた営業マンが 様子見に よく顔を出してくれていた 次なる営業は 納品書 請求書など綴なっている 専用の用紙があるから それを用意するという 右上に社名住所など印刷したものを箱ごと納品してくる パソコンで経理処理する人は よく見るあれだ 何か月か それを使って経理をしていた 順調にいってくれると思っていたが… と いったところで つまずく デザインの仕事が普通の経理の形に合わないのだ 一般常識をはずれている 会社ごとに価格が一定でなく 納期もバラバラ 値引きがふんだんに盛り込まれ 支払いも遅れる 勝手に金額を押さえて入金される 踏んだり蹴ったりの世界 交渉などあってない世界 この業種は一般の経理にあてがうことは 到底無理である パソコンの ずば抜けた機械的な処理能力は 分かるが 融通の利くような計算処理は してくれない 締め日がくると 自動的に締めてしまい 後で操作が出来なかった どんどん締めてしまい 先にすすむ デザインの納期で忙しいのに… 『ちょっくら 待て〜』という気分 後で手書きで直して 再発行となる パソコンで経理するのを やめた あなろぐの方が 安心で手間がかからない ・ パーソナルコンピューターという高額な機械 ローンの支払いが何年も続いた このパソコンで出来る範囲の便利な部分を使い そのうち 新しく導入したパソコンで 徐々に 仕事の中心を 大部分が占めていく ・ しかし 経理の専用用紙の入った箱は そのまま使われず 何年か本棚の上から 出番を待っていた ・ ・ 今日の一枚(使いこなせないと 無用の長物) コミュンケーションイラスト有り〼 ↓ http://www.e-digigra.com/DG17_18Web/DG18IND_IN.html