0.1mmの線
パソコンで図面や図解を 作成するにあたり
便利なひとつに ミリ単位の線をひけること
簡単に 線設定を指定すれば 瞬時に表現する
直線・曲線 誰でも作成できる
デジタルは人を選ばない
ある程度パソコンの知識と
マウスかペンタブレットで ベジェ曲線が使えれば
与えられた仕事は 入社何年あまり関係ない
デザイナーでなく オペレーターの仕事
・
パソコンのないズッーと前の時代は
0.1mmの線を引くのに 本人の努力がものをいう
烏口(からすぐち)という製図器で
名前のとおり カラスの口に似ていて
口の中に インクを1〜2滴 入れる
口の上にネジがついていて 幅を調節する
・
一回で思う幅の線が引けないので
試し引きを何度かして ネジをうまく合わせる
一気に 息を止めて線を引く
途中で話かけられたら 手元がゆるむので
その間 何があっても線引きが終わるまで 待つ
同じ線を同じ幅で何度も引く楽譜や 方眼紙など
1メートル以上の長い線を版下に引く
・
今で言う 職人技といってもいい
使いすぎると 綺麗な線が引けないので
砥石で磨く これも技がいる
錆びるといけないので丁寧に扱う
線引きは誰でも簡単に出来ない
訓練の賜物で 時間もかかる
器用でない人や集中力のない人には出来ない
自分でうまく出来たと思っても
方眼紙の縦横 よくみるとモアレが起きている
微妙に幅がずれている 一発でボツ
時間を また前に戻さないといけない
・
あなろぐの仕事は人より努力していたら
歴然と差が出て 仕事でそれが見えてた
自分への 自身にもつながっていた
・
烏口からペリカンペン・ロットリングよりパソコンへ
いま 0.1mmは私が引かなくても…
・
・
今日の一枚