アメリカンコミック地紋
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ひところ流行ったアメリカンコミックイラストのドット表現は
いまだ健在で いろんな印刷物で目にします
イラストにチョコチョコと塗りベタがドット地紋色で表現され
掲載されているのを見ると古い表現なのに新しい感覚がします
昔のイラストは 印刷技術のスクリーンのせいで
そういう表現になってしまうのです
スクリーン線数は 紙質により変わり高級な滑りの良い紙は
美術印刷書などに使い 一過性ですぐ捨てるような類は
安くて粗い紙になり新聞やチラシに漫画本などに使われます
スクリーン線数は1インチにおけるスクリーンの線数で
線数が多いと細かい印刷が出来 線数が少ないと粗い印刷になります
YMCKのインクの調合で線アミ数が少ないと
インクの出が大きくなりドットとして色合いが表現されました
印刷に出す際のデザイン色設定も4色の場合は
一般にYMCKのガイドブックで10%単位で指定していました
パソコンにあるコンマ何%とか5%という微妙な単位はありません
現在の方が色指定に掛ける時間が少なく 仕上がり感もすぐ分かり
頭を使わないで済むのはDTPの進歩のお陰だと思います
このコミック地紋というのも随分古くからあります
この頃はそれを目指していたのではなく印刷技術のランクにより
ドットが大きく 色ズレがあり漫画媒体がそういう位置ずけにいたのでしょう
でもこれは 印刷技術のあった先進国の賜物だと思います
コミック地紋という形になり残ってしまったのですから
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使いそうな色合いを集めてドット地紋を作成しました
手持ちのイラストにこの地紋を使いPOPな感じに
塗りベタを地紋に変換するだけです
このイラストが一瞬で Befor & After
地紋ファイルをスウォッチライブラリから開き
IllustratorCSスウォッチ形式でパレットで着色
地紋は拡大縮小ツールで変更できます
★アメリカンコミック地紋を★
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上の使用したイラスト素材は
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