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2013.08.27

『はだしのゲン』原画展を見に

新聞で 中沢啓治さんの『はだしのゲン』について

隣県の教育委員会に取り上げられ 話題になっている

そこから様々な憶測や考えが上げられ 問題視され

一躍 戦争に対しての平和学習となる根本が垣間見える

たかが漫画 されど漫画で厳しい場面までを

子供たちに見せたくないと言うのは分からない事も無い

しかし 表現の自由 言論の自由で漫画を描き

それが子供の漫画に登場した昔は あまり問題視されなかった

あの時に この漫画を読んだ子供たちは 

見た事により 何か影響があったのだろうか

平和公園資料館東館地下で

『はだしのゲン』の原画展があり 見に行ってきた

中沢啓治さんが ここ何年かテレビや新聞によく出ていた

原爆被爆者は年々減り 被爆者のひとりとして

メッセージを 子供たちに託していたのだろう

中沢さん自身は 去年末にお亡くなりになった

詳しく漫画のあらすじを知らないので

今回見て 想像を絶するぐらいの体験をして

この漫画を描いているのだな と伝わってくる

生き地獄の連続で有り 平和ぼけの私は

心臓がドキドキするぐらい気分が悪くなった

ビデオコーナーで 中沢さんがインタビューで話していた

カメラのシャッターで映像を切り取ったように

頭の中に見たものが入り込んでいると…

話す内容も 今さっき見たようにはっきりしていた

子供の頃に体験した原爆は

戦争に関わった大人すべてに向け 

憎悪となって 漫画を描かせたのだろう

人間だから 物語りの筋もすべて正しく

誰から見ても素晴らしい出版物だということは

言えないかもしれないが ひとつ言える事は

戦争はいけない 争いごとは未来をダメにする

と 子供に感じてもらいたいと言うことだ

デザイナーの端くれなので 漫画の表面も見る

原画というその一枚の紙に 丁寧にペンを走らせ

人物も背景も 一本一本の線が細かい

本当に丁寧に描き込まれ 生きた線で 

やはり 実際に原画を見るべきだと思った

原寸大のそのまま 拡大も縮小もなく

漫画本の大きさになっているのは 現在も同じだろうが 

丁寧な仕事ぶりから その人の生き様が現れ

人の心に じわじわと入り込んでくる

吹き出しの中の言葉は 写真植字機で入力され

現像された印画紙で貼られていた  

昔 写植を貼っていた頃を ちょっぴり思い出した

今日の一枚(戦争の傷跡)



H250827_2

                  広島原爆ドーム




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