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2012.12.27

煮豆をつくる意味

お豆の煮たものが好きで

よく小豆や黒豆に大豆 おかず豆を炊く


今年も黒豆をつくる

煮豆は時間が掛かる 

コトコトと時間を掛けて煮なくては

美味しくならない

一晩 水につけて 柔らかくし鍋に掛ける

灰汁をとるため 最初は重曹を少し入れ

煮立たせ お玉で灰汁をすくう 

水が少なくなると ひたひたになるように

お豆の上まで水を継ぎ足し 繰り返し煮る

仕事の日など 台所から離れるときは

コンロの上にそのままに

また夕方 続きの豆のスイッチを入れる

『コトコト コトコト』

ひとつぶ 豆をとり指でつぶしてみる

柔らかくなって 砂糖を足しながら炊き


隠し味の塩をひとツマミ

ハタチそこそこの頃

お彼岸に 初めておはぎをこしらえた


母に食べてもらい それでも多く

作ったものを 会社に持って行き

昼食後に 同僚に勧めてみた

『どう?』

『塩味がきいて美味しいね』

『  … 。』

隠し味が 表に堂々と出てしまった

最近の世間の食事情は 固定概念に惑わされず

甘くないおはぎも あったりするが…


母は 笑顔で何も言わなかった

圧力鍋があれば 簡単に出来てしまうのだろうけど

普通の鍋でお豆を煮るのは 要らない時間が掛かる

この煮炊きする行為が なんとも好きだ

水が少ないと 皮にしわが出来て失敗する

ふっくらとしたお豆さんは 眼が離せない

仕事柄 時間がない余裕のない気持ちが

 

こうして お豆さんと付き合うことにより 

平安さを 保たせてくれる 

今日の一枚

 (黒豆が 酒の肴の 箸休め)

H241227



* 図no材ー絵no材 web shop  


 上記の四季の版画調のイラストあります