« クリスマス素材集は今が旬 | メイン | てくてく歩いて紅葉狩り »

2012.11.25

虚像と現実と

先日 テレビ番組である実験をしていた

幼児がビデオを見て 画面内の人物に教えを請う場合と

実際に人から会話の中で 教えを請う場合の違い

あきらかに 側にいる人からの方が 

子供にとっての理解度が高く 

ビデオでは理解出来なかったし間違えていた

いくら優れた能力があっても 冷たい機械は

直接の息づかいや肌の温かさを感じる指導に

及ばないし 子供の感受性に与える影響は劣る

テレビ・ビデオなどの 繰り返し流れ出るCMや

安易に楽しめる事柄が 次から次と映し出され

考える時間を与えない 一方的に脳に入り込む

そこから次に 繋がるものを考えさせるより

スピードのある面白さ 音楽やゲームに興味を示し

人とのコミュニケーションが育たない

創造力が育たない子供になり 悪影響… 

むかし 私が子供だった頃は

白黒テレビは 豊かな家庭にしかなく

ラジオのみで漫画や絵本も買ってはもらえないから

図書館で借りるか クリスマスか誕生日ぐらいに

買ってもらう数冊を繰り返し読んでいた

そして今思うと 本の物語で創造力を鍛えられ

色を想像して物語に色付けし 登場人物になりきって 

自分用の為の話をつくっていた 夢をつむいでいた

だから のちにテレビドラマやコメディを見ても 

これは画面上のことだと ちゃんと区別でき 

それ以上その世界に入り込むことはなかった

たま~に マンガの本の悲劇のヒロインってステキ

マンガの中の人はいいなぁ 絵の中に入ってみたい

子供ごころに そういうことを記憶している

便利の良い生活は 昔と比べると非常に有り難いが

便利さゆえに 何か見落としがちになる 

不便さも取り入れて 手間ひま掛けて

親が子供の目を見て 育てていかなければ

本当の豊かな人間はつくれない

不便さがゆえに 簡単に手に入らないからこそ

我慢したり 工夫したり 頑張ることを覚える

今日の一枚(白黒テレビが 色を想像させた?)


H241125

* * * * * * * * *