ペーパークラフトによるイラスト
デジタルで使用するイラストは
デジタルの中で作成するのが基本であり
デジタル以外で作成してデジタルデータに
落とし込むことの大変さ…
イラスト素材を使用するだけの人に
分かり得ない大変さがあり
その苦労をちょっぴりお裾分け
・
ペーパークラフトの場合 イラストを紙の素材に活かして
その紙の表現をいかに表すかにつきる
一般に知られているマーメイド紙を使うとなると
そのさざ波のような でこぼこ感を出す為に
作成するサイズは大きな風景物なら問題ないが
ワンカットのイラストなら おのずと小さくなる
この場合でもデジタルのみで作成することも出来る
マーメイド紙自体をデジタル化してイラストパーツの
線画をマスキングして3Dに落とし込めば
なんとなく手作りと似てくるし
そう思わさせる 実際に切り貼りしての手作りをしなくても
パソコン内での作業のみで時間も短縮出来るし 手間ひま掛からず
面倒くさくない こういう
【なんちゃってイラスト手法】で素材とする人は多い
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しかし
それを許さない手作りにこだわる人がいると
なんちゃって手法は
最初から頭にない そういうデジタル頭が半分
アナログ頭の 素材集づくりの長い道のりがはじまる ということで
作業に関った一連の行程は
1. 手書きイラストを作成
2. 色鉛筆で色をつける(元絵にする)
3. 線書きのイラストをパーツ分けする
4. イラストパーツの複写紙を数種類用意する
5. 複写のイラストパーツをマーメード紙に重ねて切
6. 切り取ったマーメード紙のパーツの裏から膨らみをつける
7. イラストとして組み合わせて形づける
8. 見えない箇所に糊をつけ固定させる
9. 出来上がったクラフトイラストを高性能デジタルカメラで撮る
10. 紙の質感・立体感を出すため光を当てて何種類か用意
11. パソコンデータに取り込みPhotoShop内でイラストの縁線をトレース
12. データ上に付いているホコリを除く
13. クリッピングマスクデータとして作成し完成
と文字で現すと淡々としているが
実際の大きさは 人差し指の先に乗せても小さいものがあり
コツコツと 息を殺して作業する
ハクションは上品に顔をそむけて
デザインカッターの刃をこまめに変えて
花絵皿の中やパレットに小さいパーツを小分けに入れる
・
一連の切り貼り作業が終わると
数ヶ月
首が回らなくなるという 地味で過激な作業だった
そこに山があるから
そこに海があるから写真に撮る
という簡単な被写体なら問題ないが
なんとも 遠回りな素材集なのである
完成まで数年
そして 出来上がりと 使い勝手は 気分快晴
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