イラストカットの境界線
カタログやリーフレット 折込チラシなどに
使われるカットも随分と変遷を辿ってきた
私の知っている範囲で見てみると
美術として描く絵画は時間をかけてしっかりと描き込む
芸術品で ごく一部の人向けの画家の仕事
イラストレーションはマスメディアによる部分が大きく
描写も図鑑や童話の世界のように物語を形成する大衆向け
このイラストレーションを描くのがイラストレーター
ひとつの仕事として成り立っていいる
それから そのイラストレーターが描くのが
もうひとつ簡単なイラストカットというのがある
目的にそって制作された内容を 説明するひとこまで
イラストカットが登場する
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このイラストカットは
シンプルであまり時間がかからなく描くのは簡単そうだが
実はとても時間がかかる 描くのは難しい
カットひとつで 文章として書かれている内容の
補助的役割で情報を楽しく 伝達させる役目がある
そしてこのイラストカットは単価が安く
カタログ パンフレットなどの制作価格に全て
盛り込まれているので 外注では仲々頼めない
大きなメーカーはそれなりに金額もとれるだろうから
イラストレーターが描くのだろうが…
私の事務所は 外注とは縁がなかった
イラストカット・図案の本や外国のカット本を手本に
想像力を張り巡らして 描いていく
現在のように 生活に便利な品物の説明カットは
はじめに描く人は想像でしか描くことが出来ない
難しい作業だと思っていた が…
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今現在 グラフィックデザイナーの仕事は
どんどんと 納期も短くなり価格も抑えられ
時代におびやかされ しのぎを削っている
受難の時代かなと思っていたが一向に
上向きになる気配がない
世の中 不景気になると一番に広告にかかる費用を
切り詰める 負のスパイラルに巻き込んでいく
広告を出して 社会を活気づけて
消費を促すことが とにかく必要である
それを今 速い時間で 安いコストで 出来る
イラスト素材集を うまく活用することを提案!
私たちが苦労して描いてきたイラストカットは
今こそ 活躍して欲しい
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今日の一枚(ほのぼのするカットを)