私の中の陶芸
デザインをしていることから
形や絵を表現している陶芸には
ずーと前より 少なからず興味はあった
良い形だな 色合いがいいなぁ と
思うものは買っていた
料理に使ったり 花瓶にしたり 飾ったり
もっと気に入っているものは しまっていた
陶器市にいったり 旅行して窯元を訪ねたり
鑑賞しては楽しんでいた
しかし あることから急に陶芸を初めてしまい
もう何年やっているのだろうか
1月に1回教室に通い その時だけ
土をさわり 未だに 悪戦苦闘して
形を楽しんでいる
すると 今まで購入し手に入れて
嬉々としていた頃が おかしくなった
なんというか もう買う気が失せてしまったのだ
陶芸の展示会や立派な窯元のものでも
そういう商品として並んでいるものをみても
全然手に入れたいと思う気になれない
陶芸をすると
他人の作るものがその人を表していて
こちら側に 充分な受け入れ態勢がないと
買えないし自分のものとしたくなくなる
土は素直な生き物で捏ねていると手の中で
捏ねている自分の気持ちを表して形になる
迷いがあると どんどんと土のほうが
勝手になめてかかり違う方向にと形づくる
まだまだ 何年やっても格闘している自分だが
自分のその時の気持ちがあり
出来たのを見るとそれぞれに 顔があり 愛着がある
いびつな形でも料理を盛ると おいしく見える
あなろぐデザインもこんなものだったよな
今日の一枚