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2011.07.28

私の中の陶芸

デザインをしていることから

形や絵を表現している陶芸には

ずーと前より 少なからず興味はあった

良い形だな 色合いがいいなぁ と 

思うものは買っていた

料理に使ったり 花瓶にしたり 飾ったり

もっと気に入っているものは しまっていた

陶器市にいったり 旅行して窯元を訪ねたり

鑑賞しては楽しんでいた


しかし あることから急に陶芸を初めてしまい

もう何年やっているのだろうか

1月に1回教室に通い その時だけ

土をさわり 未だに 悪戦苦闘して

形を楽しんでいる


すると 今まで購入し手に入れて

嬉々としていた頃が おかしくなった

なんというか もう買う気が失せてしまったのだ

陶芸の展示会や立派な窯元のものでも 

そういう商品として並んでいるものをみても

全然手に入れたいと思う気になれない


陶芸をすると 

他人の作るものがその人を表していて 

こちら側に 充分な受け入れ態勢がないと

買えないし自分のものとしたくなくなる

土は素直な生き物で捏ねていると手の中で

捏ねている自分の気持ちを表して形になる

迷いがあると どんどんと土のほうが

勝手になめてかかり違う方向にと形づくる

まだまだ 何年やっても格闘している自分だが

自分のその時の気持ちがあり

出来たのを見るとそれぞれに 顔があり 愛着がある 

いびつな形でも料理を盛ると おいしく見える


あなろぐデザインもこんなものだったよな


今日の一枚

H23728_2
【DIGIGRA PICTURE23より】

http://www.e-digigra.com/DG23Web/DG23IND_IN.html