2023.07.13

おかゆの思い出

 

自分の体の調子が思わしく無いときでも

家事のひと仕事が終わるまで手を休ませない

そして 一段落して休むことで安堵する

そういう人は多く『 女性は強い 』と思われるが 

本音は強くない 気持ちも弱い 

強くあるようにしなければ  誰も雑用を片付けてくれない

弱い気持ちを押し通してもやるべきことをやらねばならない

洗濯 掃除 食事 育児など他にもいちいちと細かい用事や

見過ごされるようなことまでも女性の仕事と思っている節がある

小さい核でいうとそれぞれの家庭の中での存在位置

それに何を勘違いするのか食事ができないとなると

自分たちのものだけ用意してこっちのを作ってくれない

そういう昔もあった・・

若い頃はどちらも仕事してるにも関わらず

家事をしない 手伝わないことにイライラした

だからといって『 手伝って! 』とは

口が裂けても言いたくない 甘えたくない

黙って気がついて欲しいだけなのだ

『 いつもありがとう 』の言葉があれば

『 いいのよ 』と全てご破算になるのに・・

しかし いつの頃からだろう・・か

あまりそういうイライラも無くなり

家事をすることに抵抗を感じなくなった

お先が短くなったから? とは 違う

少しづつお互いを思いやるようになったのか

長いつきあいの中 若い頃とは変わってきた

私の体の調子が悪くなり 起き上がれなくなると

自分の食事をした後に何やらガサガサを音がした

お粥を作って運んできてくれた 梅干しも付けて・

食べたお粥は人生初めてつくったのでは・・ないと思うが

お粥にしては芯がありお粥とは程遠い しかし

一生懸命に作ってくれた姿を  思い浮かべてしっかり食べた

そして 元気になった  

気持ちがうれしかった

料理は作る人 食べる人がいて成り立つが

料理は体を作るための所謂栄養となるもの  と

食べる人の気持ちや感謝で成り立つ

家で食べる質素な食事も 外食より心体を作る

作る方も美味しくな~れと呪文を唱え

食べる方も笑顔でごちそうさま!と 

H300114

  ★お粥は人の心を鷲掴みにする魔法の食事★