喜劇の醍醐味から学ぶ
テレビの娯楽番組を見ても 面白そうなのがなく
テレビサーフィンをしてたどり着いたのが
NHKのBSチャンネルの山田洋次監督が選ぶ
100選映画のひとつ【喜劇 にっぽんのお婆ちゃん】
モノクロ映画で昭和60年の今井正監督の作品
昔の俳優のそうそうたるメンバーが名を連ねていた
途中から見たのだが 『あっ あの人見た事がある顔』
名前知らずも『あの人も あの人も』という人ばかりで
モノクロの面白さも相まって 楽しく見る事ができた
北林谷栄50才とミヤコ蝶々40才位で
お婆ちゃん役をトボトボと演じていた プロに尽きる
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高齢化社会の内容で 昔もお年寄りは疎ましい存在だったのか
生活は慎ましくも 社会は上昇気流にありながら
お年寄りは 老人ホームに身を寄せて生活する
ホームでは 癖のある仲間同士の諍いもあり
つぶやき 愚痴 噂話 悪口で
人生先の無いお年寄りにとっては
人との関わりが 唯一生き甲斐の糧なのに
なんともやるせない のだが
本音の心のうち それを全て
喜劇で置き換えていた
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今でも 変わらないお年寄りへの扱いと
歳を重ねてからの生き方が
これからもずーと 人生の課題となり
考えつづけていかなければいけない
誰もが歳をとり 人生を終わるのだが
普段 言えない事柄やアドバイスも含めて
嫁&姑 親&子供 若者&老人 社長&雇人 役人&国民
喜劇で表現すると 棘が少なく 案外分かり易い構図で
先見の明 となるかも…
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今日の一枚(わたしゃ 席は譲られなくても)
まだまだ 若ぶりでいたい気持ちは分かるが
親切を有り難く受ける気持ちも欲しい 昨今
(10人家族の生活日記より)