パッケージの版下
目からうろこがとれる という意味は
今まで難題で解決出来なかった事柄が
急な解決方法で視野が開けてくる様と 理解はしている
しかし また違った意味で鱗がとれた と表現する出来事が…
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ある時 数種類のパッケージのデザインが決まり
これから版下に取り掛かり 製版・印刷に回す手はずとなる
その時 クライアントから版下も校正したいといわれる
きっと新しいパッケージに思入れがあるので
自分の目でしっかりと見ておきたいのだろう
デザインしたパッケージを寸分の狂いもないように
紙の厚みも計算にいれ 版下台紙を丁寧に仕上げ終わった
クライアントに版下を渡し 持って帰られた
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後日 版下を持って現れた手元を見て
目から鱗がとれた みたいな感じになった
私は近視なのでコンタクトをしていたのだが
そのコンタクトが鱗のように取れそうになった
『ギョヘェ〜』
クライアントは何種類もあるパッケージの版下を
切って組み立てていらしたのである
また いちからやり直しである
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知らないということは 手間の掛かることだ
注:版下とは デザインされたものを白い紙(ケント紙・アートコート紙等)に
写植文字や図版を貼り 表罫線などを墨入れしてトンボを書き原稿を作る
これを製版しフィルムにして印刷用とする
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今日の一枚(版下を組み立てたり 鉛筆で書いてはいけませぬ)